2004/06 石垣島 - 3日目: 海神祭、石垣市街〜白保

2日目は旧暦の7月4日、海人(うみんちゅ、漁師)のお祭り、海神祭(ハーリー)が行われる日です。 天気が良く暑くなりそうだったので、遠出は避けて海神祭を見に行きました。


海神祭は海人(うみんちゅ、漁師)が豊漁と安全を祈願するお祭りで、 毎年旧暦の5月4日(地域によっては違うこともある)に行われます。 沖縄の各地で行われ、石垣島では石垣、白保、伊原間の各地区で行われます。 石垣地区の海神祭は石垣漁港で行われ、正式な名称は 「石垣市爬龍船競漕大会」 です。 メインイベントは海人による爬龍船(はりゅうせん)競漕で、 東一組、東二組、中西合同の3組の対抗で競われます。 他に中学校対抗や職域対抗の競漕も行われます。


9時ごろ会場に着いたのですが、既に祭は始まっていて、多くの人が集まっていました。 でも、これから会場入りする人も多く正規の会場内はすごい混雑になりそうです。 こちらからでは肝心の海が見え難いし、自転車を置く適当な場所も無かったので、 別の観戦ポイントを探すことにしました。


漁港の回りをうろうろしながら観戦ポイントを探したところ、 対面の堤防が良さそうだったので、まずは、そこで観戦することにしました。 ここの目の前に折り返し地点の旗が設置してありました。 歩いて来るには遠いのですが、 堤防のすぐ内側まで車を(もちろん自転車も)乗り入れることができます。 ただし、日陰が無いので暑さ対策や飲物の用意は十分にしておきましょう。


最初の競漕は海人による御願ハーリーで400mのコースを3往復、計2400mの長さで、 東一組、東二組、中西合同の3組の対抗で競われました。 堤防からは爬龍船を間近に見ることができ、漕ぐ時の掛け声もしっかり聞こえました。 結果は中西合同が20秒近い差をつけて4連破(新聞の情報による)しました。


御願ハーリーの後は中学校対抗ハーリー、職域ハーリーと続くのですが、 それらは300mコースを1往復で競われます。 コースが短縮された結果、堤防の前まで来ないで引返すようになってしまいました。 こうなると堤防からの観戦はいまいちです。 それに、強い陽射しで下の岩がだんだん熱くなってきていたので、 場所を移すことにしました。


移動先は漁港西側の堤防の根元で、ゴールを真横から見られる(少し遠いけれど)ポイントです。 日陰がなく暑いことに変わりなかったのですが、 スタートとゴールをしっかり見れるので、ここに決めました。 職域ハーリーの予選の後、待望の転覆ハーリーが行われました。 これは400mのコースを2往復、計1600mの長さで競われるのですが、 途中、2回、船を転覆させるという高度な技を必要とするものです。 写真は転覆して、完全にひっくり返っているところです。


転覆ハーリーは東1組が2年連続で優勝しました。 写真はそのゴールシーンです。 応援する側もスロープを下りて半分海に入って大変な盛り上がり様でした。


絶対に見たかった転覆ハーリーが終わったところで会場を後にして、昼食にしました。 時刻は11:40ごろ。 朝からずっと日向にいたので、ほとんど動いていないのにバテバテでした。 そろそろ涼しい所で休憩しないとね。 昼を食べる店に向かう途中、海神祭の宴会場の前を通りましたが、 すっかり準備が整っているようでした。


この日の昼食は 「ふらんす食堂」 で食べました。 西表で利用したペンションの方が勧めてくれた店です。 名前の通りフレンチの店なのですが、昼はカレーとパスタもやっています。 また、テーブル席だけでなく、座敷もあります。


ここで私は 「ペペロンチーノ」 を食べました。 麺を茹でるので少し時間が掛かるとのことで、15分ほど待って出されたものは、 具沢山の山盛りのスパゲッティー。 普通の 「ペペロンチーノ」 とはずいぶん違うものでした。 でも、とても美味しかったです。 味は濃い目でしたが、汗をかいた後ではちょうど良い感じでした。 量もたっぷりで、お腹いっぱいになりました。


昼食後は白保に向かうことにしました。 途中、石垣空港のそばを通ったのですが、飛行機が接近中だったので、少し待って写しました。 着陸したのはANKのB737-500でした。


白保までは国道390号線がメインルートですが、 それでは面白くないと思い、なるべく裏道や農道を経由して行きました。 しかし、それは失敗でした。 街中の裏道は良いのですが畑の中を行く農道には日陰が全くありませんでした。 そのため、白保に着いた時には軽い熱中症(頭痛あり)になってしまいました。 おまけに、その白保は海神祭の後片付けの真最中でした。 そうなるだろうなあとは予想していたのですが、ちょっと残念でした。


白保集落は緑が多く、強烈な陽射しを避けられる所が多くて助かりました。 集落内を少し走っているうちに頭痛も解消したので、石垣市街に向けて引き返しました。 ちなみに、集落内で自転車を止めて休憩していたら、あっと言う間に蚊に刺されてしまいました。 ゆっくりと走りながら休憩したほうが良いようです。 そのほうが涼しいですし。


白保集落の外れの空き地みたいな所でも牛が飼われていました。 紐で継れているだけで、柵はありません。 触ろうと思えば触れる場所です。 触ろうとは思いませんが。 間近で見るとデカいです。 牛も暑さが辛いようで、木陰でうずくまったままでした。 黒い体は日向ではとても暑そうですからね。


帰りは素直に国道390号線を使いました。 国道には並木があって、ちょうど歩道が日陰になっていました。 ここをのんびりと走って帰りました。 快適でした。


でも宮良川近くまで行くと歩道は通行不能になりました。 幅が広くなり、大きな木に囲まれて良い雰囲気なのですが、自転車は駄目です。 路面が木の根が絡み合ったものになっていたのです。 5cmほどの太さの根が重なり合い、絡み合って、激しい凸凹になっていて、 小径のBD-3では押して進むのも辛い状態でした。 ここは木が大きいので車道も日陰になっていたので、 さっさと車道に逃げてしまいました。


マングローブで有名は宮良川は干潮のため半分干潟のようになっていました。 ここから河口までは500m弱です。


ホテルに帰り、シャワーを浴びてさっぱりした後、 御土産を買いに公設市場の2階にある 「石垣島特産品販売センター」 に行きました。 石垣島特産品振興共同組合の直営店で、ここ一箇所でほとんどの物が揃う便利なところです。 ここでお土産として各種の香辛料を買いました。

夕食は小さな中華屋 「湘川味(しゃんつわんうぇい)」 に行きました。 美崎町の飲み屋街の外れにあるテーブルが2卓しかない小さな店です。 中国から帰化した方がやっていて美味しいという噂だったので試してみました。 炒飯と餃子を食べたのですが、炒飯はとっても美味しかったです。 餃子は自分の好みとはちょっと違ったのですが、モチモチした皮でなかなか美味しかったです。 ここは何度でも行きたくなる店でした。