2004/06 石垣島 - 2日目: 石垣島一周(前編)

2日目は台風の影響が少なくなり、天気も曇りで気温もあまり高くなく、 遠出するには良い感じになったので、島を一周することにしました。 昨年秋は海沿いの道をメインにしたので、今回は内陸の道を通るようにしてみました。


この日、石垣島は台風の影響がほとんど無くなったのですが、 テレビでは前日以上に頻繁に台風情報を流していました。 石垣ローカルのテレビ放送は無く、 沖縄本島や東京からの放送をそのまま流すだけなのが原因ですが、 台風が接近する前にはあまり情報が流れず、 通過した後で大騒ぎするのは、見ていて白けるばかりです。

晴れて暑くなるなら近場を軽く走るだけにしようと思っていたのですが、 予報では一日中曇りで気温もあまり高くならないようだったので、 島を一周することにしました。


昨年秋にも島を一周しているのですが、その時は海沿いの道をメインにしたので、 今回はなるべく内陸の道を通るようにしてみました。 といっても半分は他に道がないため昨年と同じ道になりました。 市街からは県道208号線を北上、 バンナ公園西側の峠(標高75m、写真中央)を越えて名蔵に(なぐら)抜けました。


名蔵では県道を逸れて農地の中の細い道を進んでみました。 ここでは田圃で米を作っているところが多いようでした。 ただ、既に刈り取った後で、切株ばかりが並んでいました。 本土では5〜6月は田植えのシーズンですが、石垣島では稲刈りのシーズンなのです。


名蔵で県道を逸たのはちょっと失敗でした。 ほとんど袋小路になっていて、農地の中をあちこち走り回った挙げ句、 結局は元の県道に出るしかありませんでした。 その県道208号線は名蔵湾沿いの県道79号線に突き当たります。 79号線は昨年秋に一周した時にも通った道ですが、 これより北は他に道が無いので79号線を通るしか選択肢はありません。


今回は少し寄り道して 「川平(かびら)ファーム」 の 「coccala」 に立ち寄り、休憩しました。 ここのメニューはパッションフルーツを使った飲物が2種類のみです。 今回は100%果汁を牛乳で割った 「ミルキーウェイ」 にしました。 酸味と甘さが程よくバランスしていて美味しかったです。 ちなみに、お土産用には市街でも入手できるので、ここで買って荷物を増やす必要はありません。


川平(かびら)湾の南側の県道沿いに刈り取り前の田圃がありました。 稲穂が重そうに垂れていて、収穫直前という感じです。 こんな風景を見ると秋と思ってしまうのですが、実際には6月なんですよね。 ちなみに、米は年2回作られるので、秋にも同様の風景を見ることができます。


県道79号線が川平湾の南を回り込んで丘に登ったところに川平湾を眺められるポイントがあります。 この日は曇りだったので海の色は良くありませんでした。 晴れていたら暑さで大変だったはずなので、これで我慢するしかありません。 手前の緑の畑はサトウキビです。


吉原集落とその周辺の農地には枡目状に道路が通っています。 真直で整然とした道に対して、 色々なものが植えられていて雑然とした印象の畑が対照的で面白いです。


出発前に 「トミーのぱん」 が移転して新装開店したという情報を入手していたので、 当然、そこにも寄りました。 場所は元の場所(米原集落)より1.5Kmほど手前(川平側)で、 県道から少し海側に入ったところでした。 店は県道からは見えないのですが、入口に小さな看板が出ているので、すぐに見付かりました。 写真のように小さく質素な店ですが、以前に比べると店内は3倍ほど大きくなりました。 人気は相変わらずで、集落から外れた、 回りには何も無いところにあるにもかかわらず客が絶えないようでした。 ちなみに、県道から店までの道はダートの坂道なので自転車でのアクセスは辛いです。 それから元の場所では別のパン屋が営業しているので間違えないようにしましょう。


米原には白砂が綺麗な米原ビーチがあります。 ここでちょうど昼になっていたので買ったばかりのパンで昼食にしました。 勿論、雲の多い天気とはいえ砂浜では暑過ぎるので、後ろの木陰でです。 ここでは3個買ったうちの卵サラダパンと豆のパンを食べたのですが、 フランスパン生地のしっかりした食感で美味しかったです。


県道79号線を北上し、マングローブで有名な吹通川を渡ると野底(のそこ)集落があります。 そこの小学校は木が多くある芝生の校庭が良い雰囲気でした。 そしてその背後には 「野底マーペー」 という山が聳えていました。 標高282mで決して高い山ではないのですが、独特の姿をしていて、 かなり遠くからも目立っていました。


その野底マーペーの近くを越えて島の東側に出ることができる林道が最近になって開通しました。 「野底林道」 と呼ばれているのですが、 標高の高い所(石垣で一番という噂も)を通るので景色が素晴らしいそうです。 なので、今回はこの道を走ろうと思っていたのですが、 「野底林道は法面崩壊のため通り抜け出来ません!! 石垣市」 という掲示が出ていました。 車は無理だとしても自転車ならなんとかなるかもと思い、 行ける所まで行くことにしました。


いきなりの急坂をひーひー言いながら500mほど進んだところ、 ロープで通行止めになっていて、その少し先で斜面が崩れているのが見えました。 これで通行止めとは大袈裟なと思い、ロープを越えて進んでみることにしました。


斜面が崩れた所を越え、カーブを曲がると、路面が全面的に崩壊していました。 これでは通れません。 諦めて引き返しました。 崩れた箇所の舗装があまり汚れていないことから想像すると、 開通してすぐに崩れてしまったようです。 それほど急な斜面ではないのですが、何か欠陥でもあったのでしょうか?


途中で引返しましたが、林道からの眺望はなかなかでした。 写真はロープの張ってあった地点(標高70mほど)からです。