2004/03 しまなみ海道 - 3日目前編

3日目は今治から大島と伯方島を回ってきました。 前日は 「しまなみ海道」 の自転車道を走ったので、 なるべく別のコースを走るようにしてみました。


前日は 「晴のち曇時々雪夕方から晴」 というめまぐるしい天気でしたが、 この日は比較的良さそうな予報です。 しかし、風の方は相変わらず強く、気温は低くなっていました。


今治桟橋から北に少し行くと漁港があります。 多くの漁船が並んでいましたが、どの船も先端が尖ったスタイルをしていました。 この形はどんな意味があるのでしょう?


海沿いの道をさらに北上すると、湊町の海岸から 「来島海峡大橋」 が良く見えました。 自転車道の案内に従って走ると内陸部を通る幹線道路の歩道を行くことになり、 走り易くても風景は良くないのですが、 海岸沿いの道を進むと色々な風景を楽しむこともできるのでした。


湊町の海岸には写真のような素朴な神様も祀られていました。 毛糸のベストと帽子が微笑ましい感じです。


さらに北上して砂場町まで来ると正面に小さな山が立ちはだかります。 この山の上に 「来島海峡大橋」 の入口があります。 海沿いの道を進み、造船所の脇を抜け、急坂を登ると 「サンライズ糸山」 の前に出ることができます。


サンライズ糸山」 は今治市のサイクリングターミナルということですが、 今回は一度も立ち寄りませんでした。 「来島海峡大橋」 のすぐ前にあって橋の眺めは最高です。 各部屋からも橋と日の出が見れるようです。 ただし、下のほうに目をやると殺風景な駐車場が広がっているのが難点です。 この写真では見えないようにカットしてあります。


「来島海峡大橋」 に登る自転車道の途中からは 「今治造船」 を間近に見ることができます。 巨大な船を建造中で、ほぼ形が出来上がっていました。


「来島海峡」 は潮の流れが早いことで有名ですが、この日も激しく流れていました。 前夜に満月が見られたので大潮のはずで、特に強く流れていたのだと思います。 おなじみの荒川よりはるかに強く流れていました。


「来島海峡大橋」 を自転車で渡ると風景だけでなく橋の構造もじっくり観察できます。 写真は最も今治側にある 「来島海峡第三大橋」 の主ケーブル中央部分です。 主ケーブルは直径5mmほどの鋼線を束ねたもので直径65cmほどあるそうです。 それが橋の中央部では手が届くところまで下りてきます。


「来島海峡大橋」 の縦方向のケーブルはかなり細いです。 手で掴める太さです。 直径7-8cmぐらいでしょうか。 このケーブルが10mほどの間隔で橋を支えています。 見た目では、ちょっと頼りない感じですね。 ちなみに、ケーブルを掴んでいると車が通る度に振動を感じます。


「来島海峡大橋」 では塔の部分では自転車道は外側に迂回するようになっています。 そのため、そこからの眺めは格別で、橋の真下を見ることもできます。 しかし、その部分は見通しの悪いカーブでもあるので走行注意です。 路面に橋桁の繋ぎ目らしい凸凹もあるので、必ず徐行しましょう。


「来島海峡第二大橋」 の下に謎の円形が出来ていました。 海面が泡立ったようになって出来た輪なのですが、かなり綺麗な円形です。 橋の少し北側で発生して、橋の下まで流されて来る間に崩れてしまいます。 何なのでしょう?

橋の上では強い追風でほとんど漕がなくても進んだにもかかわらず、 立ち止まってばかりで、30分ほども掛けて渡りました。 自転車で渡るのなら、あっさりと走り抜けてしまうのは勿体ないです。 じっくり楽しみながら渡ることをお薦めします。


「来島海峡大橋」 を渡り切ったあとは、自転車道を離れ大島の西海岸を進みました。 少し走ると写真のような良い雰囲気の集落になります。 すぐ前が海で 「来島海峡大橋」 を一望することができます。 この集落を越えると道は細くなりましたが、車の通行は少なく、 海を見ながら快適に走ることができました。


西海岸を少し走った後は島を横切るように南下して 「亀老山」 に向かいました。 「亀老山」 は標高が300mほどの山で、 頂上に 「来島海峡大橋」 を見下ろすことができる展望公園があります。 やや急な坂道を登って行くと、頂上に着く少し前から素晴らしい風景が広がりました。 そして、 頂上の展望公園(異様に立派です)からは 「来島海峡大橋」 だけでなく360度の展望が楽しめました。 本当に素晴らしい眺望なので、ぜひ、寄りましょう。 のんびり走っても1時間で登れます。