2005/07 北海道 霧多布 - 1日目

羽田空港を昼に出発する飛行機を利用したので、 初日は霧多布(きりたっぷ)までの移動だけになりました。


釧路空港から市街への連絡バスの乗り場は到着口の正面にありました。 このバスは各便の到着の20分後に出発します。 ターミナルビルの出口付近に券売機があるので、 そこでバス乗車券を買っておくのが便利です。 空港から釧路駅前までの所要時間は40分ほどです。 意外に利用者が多くて、座席の7割ほどが埋まりました。


釧路市街から霧多布方面へはくしろバス(1日3本、霧多布まで直通)または JR(1日7本、茶内駅から宿の送迎を利用)が使えるのですが、 今回は空港連絡バスとの接続の関係でくしろバスを利用しました。 乗り換えは釧路駅前でするのが判り易いのですが、飛行機の到着が10分ほど遅れたため、 駅前まで行くと乗り換えに失敗する可能性があったので、 少し手前の 「大曲」 というバス停で乗り換えました。 このバス停の前には地元系のスーパー 「セオ」 があったので、 補給食の御菓子等の調達もできました。


霧多布行きのバスはやや小型のバスでした。 宿に近い 「びわせ展望台」 バス停まで1時間40分ほど掛かったのですが、 サスペンションがへたっていたためか、振動が大きくて、ちょっと疲れるバスでした。 ちなみに、空港〜大曲の料金は840円、大曲〜びわせ展望台は1,750円でした。


バス停からでも霧多布湿原の眺望が楽しめました。 曇天でちょっと靄がかかっていたのですが、なかなか素晴らしい風景でした。


今回、利用した宿は 「宿房 樺のん」 です。 バス停から歩いて5分ほどのところにあるログハウスの宿です。 ここに4連泊して霧多布の周辺を走りました。


宿に到着したのが午後5時ごろでした。 午後7時の夕食まで時間があったので、玄関先を借りて自転車を組み立てました。 ちなみに、今回も自転車はトラベルケースに入れて事前に送っておきました。

組み立てが完了したころ、 「琵琶瀬展望台」 にある建物が夕陽を受けてオレンジ色になっていたので、 試運転を兼ねて展望台まで夕陽を見に行きました。 残念ながら角度の関係で 「湿原に沈む夕陽」 は見れなかったのですが、 夕陽に染まった湿原を見ることができました。


組み立てた自転車は建物に寄り掛かるようにして置かせてもらいました。 軒下になるので、少しぐらいの雨なら濡れずにすみそうでした。


「樺のん」 の客室は2階に3つだけしかありません。 表側(海側)に2つ、裏側(湿原側)に1つあり、 どの部屋も屋根の傾斜により天井が斜めになっていました。 私が利用した部屋にはベッドが3台あって、1人には広過ぎるぐらいでした。


「樺のん」 の夕食は地元で採れた魚介類を使ったものですが、 7月下旬は花咲蟹がメインでした。 当日に地元の漁師さんから生きたまま買ってきて茹で上げたものだそうで、 今まで食べた蟹とは違う、とても美味しいものでした。 1人に1パイなので量的にも十分なものでした。 その他のおかずも昆布、牡蛎、鮭を使っていて、 地元食材を一通り食べられるようになっていました。 また、御飯は蟹飯、汁物はとろろ汁でした。 この夕食は予想をかなり上回るものでした。

ちなみに、花咲蟹はタラバ蟹の親戚で、カニではなくヤドカリの仲間(異尾類)です。 カニと比べて脚の数が少なく、鋏脚を除くと6本しかありません。 間違って 「脚が足りない」 と文句を言わないようにしましょう。