2004/10 北海道 美瑛 - 3日目

3日目は午後から雨になる予報だったので美瑛市街から比較的近い白金温泉に行くことにしました。 白金温泉は美瑛市街から20数Km、標高差350mほどです。 一本道で行けるので迷う心配はありません。


朝食前に宿の裏の丘まで散策しました。 観光ポイントとしては知られてなく、名前も付けられていないのですが、 そこからの眺望は素晴らしいものでした。


宿の裏の丘の畑の隅に良い感じの白樺の木がありました。 ちょうど朝日が当たり始めたところで、刻々と色を変えていました。


美瑛市街から白金温泉はほとんど直線の道道を行けば着いてしまいます。 しかし、道道は車の通行が多く単調で、走っても楽しくないので、少し脇道を通ることにしました。 その途中、水沢にある丘の頂上付近からは西側に畑越しに美瑛の市街が見えました。


少し走り、丘から美瑛川のほうに下り始めた所からは東側に美瑛川沿いの風景が見えました。 丘の上の畑とは対照的な、綺麗に区切られた平坦な畑が広がっていました。 白金温泉への道道はこの畑の中を通っています。


美瑛川沿いの平地に下りてからは、そこを道道に並行して通る道(農道?)を使いました。 道道は車の通行が多いのですが、その道はほとんど車が通らなくて快適でした。 正面には十勝連峰が見え、1%弱の緩い登りになっていました。


美瑛川沿いの畑でもあちらこちらで収穫作業が行われていました。 ここでもビートが多いようでしたが、その他の作物も色々と作られているようでした。 写真の畑では豆(小豆らしい)を乾燥していました。


畑の中の直線道路は美瑛市街と白金温泉のちょうど中間のあたりで終わるので、 その後は道道を走りました。 そこまで来ると周囲は畑でなく落葉松や白樺の林になりました。


「白金インフォメーションセンター」 の少し手前から白金温泉までは歩道(?)が整備されていました。 特に標識は無かったので、歩道なのか自転車道なのかはっきりしませんでしたが、 ガンガン飛ばす車に脅かされる車道を避けて、こちらを走りました。 とても走り易い道で、紅葉を楽しみながら、気持ち良く走ることができました。 この付近でも勾配は緩くて、2〜3%ほどでした。


昼少し前に白金温泉に到着しました。 写真は 「白金橋」 から見た十勝岳です。 雲が多くなってきたのですが、まだ天気は持ちそうです。


「白金橋」 からは、すぐ下に 「白髭の滝」 が見えました。 細い流れが幾筋も流れ落ちていて、確かに白髭のようです。


橋の下を流れる美瑛川の水はちょっと不思議な色をしていました。 不自然な感じに青っぽい色なのです。 おそらく、温泉の成分が多く含まれているのでしょう。


まだ時間に余裕があり、天気は大丈夫そうだったので、 十勝岳を間近に見られる 「望岳台」 まで行くことにしました。 白金温泉から約6Km、標高差300mです。


「望岳台」 への道からは最初は十勝岳がほとんど見えません。 7割ほど登ったところで、やっと写真のように十勝岳が見えてきました。


「望岳台」 の少し手前で吹上温泉方面との分岐があります。 吹上温泉方面は既に冬季閉鎖にはいっていて、ゲートが閉まっていました。 このゲートが開くのはゴールデンウィーク後だそうです。


「望岳台」 は標高930mほど、十勝岳頂上から直線距離で約4.5Kmのところにあります。 この写真はなだらかな感じに写っていますが、 実際にはゴツゴツした岩肌が間近に広がっていて、かなりの迫力でした。

「望岳台」 にはレストハウスがありましたが、 時々雲が広がり小雨が降るようになっていたので、 昼食は白金温泉に戻ってから食べることにしました。 利用したのは土産物屋兼食堂の 「林道」 で、ラーメンを食べました。 最初に目に入った食堂というだけで選んだ店で、味の方はあまり期待しなかったのですが、 ラーメンは意外に美味しかったです。


白金温泉はどこでも源泉100%の掛け流しになっています。 どこを選んでも外れはないのですが、温泉ホテルは料金が高めなので、 「ペンション ほしの灯家」 を利用することにしました。 入浴料は500円でした。 ただし、タオルは付かないので持参する必要があります。


先客がいなかったのでお風呂の写真を撮ることできました。 かなり濃い感じのお湯で、内湯は茶色っぽく少し濁ったお湯でした。 露天もあって、そちらは色が薄かったのですが、 源泉が多く投入されていて新鮮なのは露天のほうでした。 ここのお湯は空気に触れると色が付く(酸化する?)のでした。 熱くなった体を風に当てていると、体に付いたお湯が赤茶色に変色してゆきます。 そのようなお湯のお風呂をほとんど一人占め状態で楽しむことができて、最高でした。


白金温泉からの帰りには 「白樺遊歩道」 という道を通ってみました。 道道から数10mほど白樺林に入ったところを、ほぼ並行して通る全長が2Km弱の遊歩道なのですが、 完全に落葉で覆われていて、なかなか良い感じの道でした。


林の中から畑の中に戻ったころに日が沈みました。 午後から雨の予報でしたが、まだ半分以上が青空の状態でした。 このまま宿に帰ると少し早いかなと思ったので、途中でお茶を飲んでゆくことにしました。


寄ったのは19線を少し入ったところにある 「Cafe de LaPaix (カフェ・ド・ラペ)」 です。 林の中にあるログハウス風の建物で、とても良い雰囲気の店でした。 ここではケーキセットを食べたのですが、ケーキは3種類が少しずつ付いてきました。

「Cafe de LaPaix」 でのんびりし過ぎたようで、ポツポツと雨が振ってきてしまいました。 おまけに、時々、稲光までしていました。 これはヤバいと思い、出来るだけ急ぎ、本降りになる前に宿に帰り着きました。 着いてすぐザーと降り出したので、本当にぎりぎりでした。

この日の夕食のメインディッシュは地元の豚肉を使ったものでした。 中にドライフルーツ(たぶん)が挟んでありました。