今回の旅行では、十勝連峰にある白金温泉(標高600m)、 吹上温泉(標高1000m)、十勝岳温泉(標高1250m)をめぐるのを目標のひとつにしていました。 ところが、白金温泉から吹上温泉に向かう道が既に冬季閉鎖になっていたのでした。 そのため、1日に3箇所回ることができなくなり、まずは遠い方からということで、 十勝岳温泉と吹上温泉を目指すことにしました。 白金側からの道は閉鎖なので、上富良野側から登ることになります。 上富良野まで国道で行くのは面白くないので、良い道はないかと探していたところ、 日新ダムの少し下流から十勝岳温泉方面に抜けるルートがあるという情報があり、 そのコースを使うことにしました。
山へ向かう前に補給食等を調達にコンビニに寄りました。 街中や観光地を除くと食糧も飲料も入手できないので、十分な量を携帯する必要があります。 コンビニは美瑛駅の周辺に3軒ほどありますが、駅の東側にあるセブンイレブンが便利なようです。
まずは水沢ダムの脇を通りました。
この湖畔はヨーロッパ的な風景が美しいとガイドマップにあったので経由したのですが、
工事のために水を抜いていて、殺伐として風景が広がるばかりでした。
観光ルートを少し外れるとダートの林道になってしまいました。
走るのは大変ですが、回りの林はまだ紅葉した葉も多く残っていて、思ったより綺麗でした。
5Kmほどのダート区間を抜けると綺麗に舗装した林道になりました。
回りは白樺林で、とても良い雰囲気の道でした。
あと1週間早ければ白樺の紅葉がピークで、とても綺麗だったことでしょう。
林道を抜け、川沿いの道道を少し下ると日新ダムなのですが、
ここも水を抜いて工事中でした。
日新ダムの少し下流に十勝岳温泉方面に抜ける道と思われる分岐があったので、 そこを曲がり、再び林の中を進みました。
しかし、最初は舗装された綺麗な道だったものが、途中からダートになってしまいました。
道幅も細くなり、本当に十勝岳温泉方面に抜けられるのかと少し心配になりましたが、
落葉松の林の中を川に沿って進む道で、割りと良い感じだったので、そのまま進みました。
所々に開けた部分があり、周囲の山の紅葉も楽しむことができました。
この道が舗装路だったら、気持ち良いサイクリングコースになったでしょうね。
しばらく進んだところで正面に十勝岳が見えるところがありました。
残念ながら、雲で下の方しか見えませんでしたが、かなり近くに見えました。
林の中を進むうちにずいぶん近付いていたようです。
さらに進むとダム工事の現場に出てしまいました。
かなり大規模なダムですが、水を貯めるためのダムではなく、
土石流などを堰き止めるためのものらしいです。
ここで道は大きく迂回するように付け変えられていて、激坂の連続になっていました。
写真は迂回区間を越えて、上流側から工事現場を見たところです。
工事現場を越えてさらに15分ほど進んだところで道は川を越えていました。
しかし、そこには橋がありませんでした。
水深は30cmほどで、無理すれば越えられたと思うのですが、
既に午後1時に近かったので、ここで引き返すことにしました。
今から十勝岳温泉まで登っても宿に帰り着けなくなるという判断です。
ちなみに、地形図で確認したところ、
ここを進んで尾根をひとつ越えると十勝岳温泉への道道に出られたようです。
当初の情報のルートとは違っているのですが。
帰りは途中から行きと違うコースを使いました。
同じ道を戻るのは面白くないので地形図で確認したところ、
尾根を越えて隣の沢沿いを下り日新ダムの上流側に出る道があったので、そちらに回りました。
そのコースの途中では紅葉の写真を撮りながら戻りました。
林道走行から開放された後は道道で美瑛市街まで戻りました。
この道道で行くとすごく遠回りになるのですが、近道はみなダートだったので避けました。
ダートはもう十分に走ったので。
このコースの途中数箇所からは噴煙を上げる十勝岳を見ることができました。
いつのまにか雲が晴れていて、頂上まで綺麗に見えました。
日没が近付くにつれて十勝岳は少しずつ赤く染まってゆきました。
しかし、再び雲が出てきてしまい、この写真を撮った後、すぐ見えなくなってしまいました。
白金インフォメーションセンターの前で白金温泉からの道道に左折した後は、 美瑛市街までほぼ一直線です。 この道は車の通行が多いので普通なら脇道に逃げるところですが、 既に暗くなってきていたので、一気に走破して宿に戻りました。
この日の夕食には生のホッケを焼いたものが出ました。
すごく脂が乗っていて美味しかったです。
北海道では干していないホッケも普通に出回っているそうです。