2004/05 沖縄 - 2日目前編: 那覇〜知念

2日目は雨になる予報でしたが、少し良い方に変わって曇になりました。 そこで、本島の南部を回ることにしました。 曇天では海が綺麗に見えないので、 海岸を少し離れた丘陵地帯をメインに辿ることにしました。


ホテルを8時に出発しました。 海沿いの公園の中や裏道を通って旭橋まで行き、国道329号線のバイパスに入りました。 このバイパスは歩道が広く自転車でも気持ちよく走れるました。 写真の吊橋は 「とよみ大橋」 で、この後、渡りました。

バイパスを走り始めた頃、小雨が降りだしてしまいました。 雨具無しでもなんとかなる程度でしたが、 これから遠出しようという時に気が重くなる天気になってしまいました。

しばらくバイパスを走った後、国道507号線に右折、 県道や農道を経由して、大里(おおざと)村に向かいました。 そして、大里村から佐敷(さしき)町へは峠(標高130mほど)を越えて進みました。 峠へは南風原(はえばる)という集落から登ったのですが、 センターラインが無い狭い坂道であるにもかかわらず、 その割に車(特に大型ダンプ)の通行が多くて、ちょっと走り難い道でした。 しかし、登りの途中では大里村の中心方面の眺望が楽しめました。

峠の上には西原の集落があります。 そこからは佐敷町方面の眺望が素晴らしかったです。 天気が良く無いのが残念でした。 しかし、晴れたら晴れたで暑くて登りが大変だったとは思うのですが...


佐敷町側に下った後はしばらく平坦な道になります。 佐敷町から知念村は国道331号線が幹線道路として通っていますが、 なるべくそれを避けて農道や裏道を進みました。 途中、佐敷町の運動公園らしきところで休憩しました。 この頃には時々陽が射すぐらいに天気が回復し、かなり暑くなりました。


ここで補給食として持ってきた 「糸満カマボコ」 の 「ごはん巻(梅)」 を1個食べました。 中に御飯が入っている揚げ蒲鉾です。 なかなか美味しいです。 前日にダイエーの惣菜コーナーにあったのを買っておいたのでした。


知念村に入ると山が海に迫ってきて、道は平坦でなくなります。 その代わり海が見えるようになるので、綺麗な風景を見ながら頑張って進みます。 「安座真サンサンビーチ」 を横目にちょっと長い坂を登ると、 「知念岬公園」 の入口に到着します。 「知念岬公園」 は太平洋に突き出した知念岬の先端にある公園です。 ここでも休憩。 東屋で蒲鉾の残りを食べました。


「知念岬公園」 からは久高島とコマカ島が見えました。 写真の左、水平線上に見える大きな島は久高島です。 右に見える小さな島はコマカ島です。


「知念岬公園」 からは南側の海岸も良く見渡せました。 南風に乗って低い雲が次々と押し寄せていて、標高150mより上は雲の中に隠れていました。


「知念岬公園」 の入口には体育館があるのですが、そこに面白い掲示がありました。 「おとなの帰宅は午前0時までに!!」 だそうです。 余計な御世話という感じですが、以前、恩納村でも見掛けました。


「知念岬公園」 の次には 「斎場御嶽(せーふぁうたき)」 に向かいました。 世界遺産の 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」 のひとつとして有名で、 多くの人が訪れていました。 その中の最も有名なのが写真の 「三庫理(さんぐーい)」 です。 正確には三角に組み合わさった岩の洞門の奥、正面です。


三庫理の左側からは久高島が見えました。 久高島は琉球の国づくりの神話で始祖アマミキヨが降臨したとされる神の島です。


「斎場御嶽」 を見学した後は知念村の役場前を通過してすぐの信号で県道86号線に入りました。 県道86号線は2002年8月に開通した新しい道で、2年前に来た時には通行できませんでした。 この道は 「ニライカナイ橋」 という高架橋で標高150mほどの丘陵の上まで登ります。 橋には十分な広さの歩道があるので、車に追われることなく、のんびりと登ることができます。 入口の標高は80mほどなので標高差は70m程です。


「ニライカナイ橋」 を登りきった所にある短いトンネルの上には展望台が作られていました。 そこからは橋と太平洋が一望できるはずなのですが、雲のためにほとんど見えませんでした。 こんな状態だとひんやりしていると思いがちですが、違っていました。 ちょっとオーバーな表現ですが、霧の中というより湯気の中という感じでした。


「ニライカナイ橋」 を登り丘陵の上に出てしまうと、後はほとんど平坦になりました。 霧で視界が悪く、風力発電の風車もほとんど見えませんでした。 このような状況なので、ただ前に進むだけになってしまいました。 ちなみに、丘陵の上には自衛隊基地と沖縄刑務所がありました。


しばらく走ると 「つきしろ」 という街に着きます。 ここは行政的には佐敷町になりますが、 車で佐敷町の中心部(丘陵の下にある)に行こうとすると町外を経由するしか道がありません。 この街外れに危ない道がありました。 道が柵も無く途切れていて、その先は絶壁になっていました。 人が通れる道はあるようですが... 下に見えるのが佐敷町の中心部です。


つきしろの北西端から 「玉城(たまぐすく)那覇自転車道」 の一部開通区間が始まっていました。 そこで青い 「止まれ」 の標識が使われていました。 なぜ青なのでしょう? 注意しろと訴えかける感じが無いですよね。


つきしろの中心部は見事にシャッターの街になっていました。 つきしろはニュータウンとして開発された街らしく、住宅はかなり多くあるのですが、 商店は小さな食料品店だけが細々と営業しているだけでした。 そこでパンと野菜ジュースを買い、近くの公園で昼食にしました。