2003/03 熊本・天草・島原 - 5日目

2003年3月の 「熊本・天草・島原 ツアー」 の5日目のレポートです。 この日は、当初の計画では長崎空港まで自走するつもりでしたが、 強い向かい風の中を空港まで走るのはしんどいなあと思っていたところ、 ここ数日は寒気のおかげで妙見岳の霧氷が奇麗だとの情報を聞き、 予定を変更してしまいました。 妙見岳(バスとロープウェイで登れます)を見た後、 島原まで自走し(ほとんど下りです)、 そこからバスで長崎空港に向かうという行程にしました。


朝食前に 「地獄」 めぐりをしました。 その入口近くにあるのが温泉神社です。 「温泉」 と書いて 「うんぜん」 と読みます。 地名の 「雲仙」 も元々は 「温泉」 と書いていたそうです。 この右手に地獄が広がっています。


雲仙地獄」 の様子です。 まだ朝7時前なので、観光客はほとんど居ませんでした。 でも、温泉卵売りはしっかり営業中でした。

気温は氷点下までは下がっていないようでしたが、 風が吹いていてとても寒かったので、ささっと回って旅館に引き上げ、 朝風呂で体を温めてから朝食にしました。


朝食後、自転車と荷物を旅館に預け、妙見岳に向かいました。 まずは長崎県営バス(8:35発)で仁田(にた)峠まで行きます。 峠への道は自動車専用の有料道路で、自転車は通れません。 細い一方通行で左回りに峠を越えるのですが、眺めが素晴らしいです。

料金は峠までの往復で740円です。 この日の乗客は私1人だけで貸切り状態でした。 これでは有料道路の料金さえ払えないですね。


仁田峠から見た妙見(みょうけん)岳です。 バスは仁田峠に45分ほど停車するので、その間に 「雲仙ロープウェイ」 で妙見岳に登ることができます。 ロープウェイは8分間隔で運行、所要時間は3分、料金は往復で1,220円でした。


ロープウェイの妙見岳駅前です。 この付近から上の木には霧氷が付いていました。 早速、展望台のほうに向かいました。 ロープウェイで上がって来た観光客は私1人だけ。 風の音しかしない中、少し雪が積もったている階段を慎重に登りました。


展望台への道の霧氷は素晴らしかったです。 写真には写りませんが、木の枝に付いた霧氷だけでなく、 細かい氷の結晶が舞っていて、とても奇麗でした。


妙見岳から見下ろした温泉街方面です。 右端の鴛鴦ノ池から左に繋がっているのが温泉街です。 その先に見える海は橘湾、天草灘です。 天草下島も見えています。

展望台からの眺望をパノラマ写真にしました。 素晴らしい眺望をお楽しみください。 (約370KBあります)


バスで温泉街に戻り、自転車と荷物をピックアップした後、 国道57号線を島原に向けて走りました。 50mほど登ってゴルフ場の脇を抜けると、 後は700mを一気に下る楽しいダウンヒルです。


国道57号線で島原の直前まで来ると水無川を渡ります。 ここは火砕流と土石流でひどい被害を受けたところです。 ここからだと平成新山は不気味にそびえ立っているように見えます。


島原のバスターミナルです。 自転車での走行はここまでで、ここから長崎空港行きのバスに乗ります。 空港でそのまま預けられるように、準備してバスを待ちました。

空港までのバスは島鉄バスが運行していて、 利用したのは島原バスターミナル12:15発、長崎空港13:55着の便です。 料金は1,700円でした。 このバスには大きな荷物を置くスペースが無く、 自転車は通路に無理矢理乗せる形になってしまいました。 乗客が少なくがらがらだったので良かったのですが、 混んでいたらどうなったのでしょうね。 この路線でのバス輪行は避けた方が良いでしょう。

長崎空港では、JALのカウンターは入口から遠い隅のほうにあります。 便数が少ないのでしかたないのでしょうね。 自転車ですが、今度は特に確認なしで手渡し扱いになりました。 やはり出発時の羽田が特別だったような感じです。

まだ1時間近く時間があったので、 遅い昼食を食べ、お土産を買って、搭乗を待ちました。 長いツアーだと思ったものも終ってしまえばあっという間でした。 期間中は真冬並の寒気のせいで春を感じることはできなかったのですが、 食事も美味しく、温泉もあり、なかなか充実したツアーでした。