2003/03 熊本・天草・島原 - 3日目

2003年3月の 「熊本・天草・島原 ツアー」 の3日目のレポートです。 天草下島の西海岸を牛深から下田の近くの国民宿舎まで走りました。 このコース上には崎津と大江の天主堂があります。 前日の走行距離が約95Kmと長かったため、 この日は短い距離(約55Km)をんびりと走りました。


牛深の港と街並みです。 山と海の間に細長く街が形成されています。 港に架る 「ハイヤ大橋」 の上から写しました。


ハイヤ大橋を越えて街と反対側に進んで行くと、 写真のように外海に向かって下って行くような感じになります。 実際には、この先は右手にある殺風景な埋立地に繋がっているんですけれどね。


牛深市黒石の風景です。 ハイヤ大橋から30分ほど北上したところです。 今日は北風が強く、ずっと向い風の中の走行になりそうです。 特にこの写真のように海に面している所では大変です。 予定走行距離が短いのが救いですけれどね。


牛深市魚貫の漁港です。 西海岸にも多くの漁港がありました。


魚貫の先の山越えの道です。 緩い坂で、車の通行も多くなく、なかなか良い雰囲気の道です。 西海岸は海沿いを通れる箇所が少なく、半分ぐらいは山越えの道になります。 山越えといっても最高で標高150mですけれどね。

細い県道を路木(牛深から17Km)まで進むと国道266号線に合流します。 さらに5Kmほど進むと白木河内で、そこを左折して国道389号線を進みました。


国道389号線は、昔は海岸線をくねくねと進む細い道だったのですが、 今は多くのトンネルが作られて直線的に進むようになっています。 しかし、そのような道を自転車で走っても面白くないので、 右の写真のような旧道を進むようにしました。


白木河内から10Kmほど(旧道経由の距離です)で崎津の集落が見えてきます。 典型的な漁村の風景なのですが、その中にゴシック調の尖塔が見えています。 「崎津天主堂」 です。 この風景は旧道からでないと見ることができません。

ここに最所の教会が建てられたのは1569年とのこと。 江戸時代に破壊されたが明治時代に再建され、現在の建物は1934年のものだそうです。


崎津の次は、やはり天主堂で有名な大江に向かうのですが、 この区間の旧道は、前半は海沿いの道で、後半は峠(首越峠、110m)越えになります。 その峠へ登る道の途中で東経130度ちょうどの線を越えるので、記念に写してみました。 最後の桁まで 0 を並べるのは難しいかなと思いましたが、 実際には簡単に 0 が並びました。


首越峠へ登る道は林の中の道で展望が開けていないのですが、 峠を越えると展望が開け、東シナ海を一望することができるところもあります。


「大江天主堂」 は少し内陸側に入った丘の上にあります。 こちらは1933年に建てられたそうです。 「崎津天主堂」 とはずいぶん雰囲気が違うのですが、設計者は同じ鉄川与助だそうです。


大江天主堂の前で甘夏とポンカンが1袋100円で売られていました。 自転車だというのに甘夏を1袋(5個)買ってしまい、 御覧のような状態で走ることになりました。 見掛けは悪かったけれど、ジューシーで美味しかったです。


この日のコースの最難関の峠です。 と言っても標高は約150mしかありません。 名前も無いようです。 新道はここも長いトンネルで越えてしまうのですが、 大江天主堂の付近だけは未完成で、 この峠へ登る最初の部分、 新道が分岐するところまでは車の通行量がとても多いので注意が必要です。


最難関の後、さらに2個の小さな峠を越えると、このような素晴らしい風景が見えてきます。 「鬼海ヶ浦」 です。 風景は良いのですが、この付近になると別ルートの新道は無くなり、 昔からの道を拡張する方式で整備しているようです。 車の通行が多い道を走らなければならないので、注意が必要です。 特に数箇所あるトンネル部分は狭いままなので、 車が来ないのを見計らって抜けるようにして走りました。


この日の宿は、風景が素晴らしい 「鬼海ヶ浦」 にある 「国民宿舎あまくさ荘」 です。

チェックイン時に玄関の脇に自転車を置いて良いか確認したところ、 「玄関の中にどうぞ」 ということで、中に置かせてもらいました。


部屋は8畳ほどの広さ、ちょっと古いのですが良く手入れされていて奇麗です。 洗面所は付いているけれど、トイレは別に共同のものがあります。 東シナ海を望む高台に建っているので、 部屋からも東シナ海に沈む夕日を見ることができました。

風呂は近くの下田温泉から引いたものですが、掛け流しになっています。 無色透明無臭の塩化物泉なので、あまり温泉らしさはありません。 この風呂からも東シナ海に沈む夕日を見ることができます。


夕食ですが、「うつぼ料理」 があるということで、 「うつぼ唐揚げ」 と 「うつぼたたき」 を追加で注文しておきました(奥の2品)。 うつぼは身と皮の間にゼラチン(多分)の層があるのですが、 ぷりぷりした食感で、変な癖も無く、美味しく食べられました。 ただ、思ったより量が多くて、 昨日に続き食べ過ぎで苦しいということになってしまいました。

ここの料金ですが、 1泊2食付きの基本料金が6,300円、1人宿泊の追加料金が500円、 追加料理が2品で1,700円、消費税425円、入湯税150円、 以上の合計で9,075円でした。