2003/01 冬の沖縄本島 - 1日目

2003年1月の 「冬の沖縄本島ツアー」 の1日目のレポートです。
那覇市街〜首里をポタリングした後、首里城の見学をしました。


出発日の朝、東京はとても良く晴れ、羽田空港から富士山が奇麗に見えました。 前日は雪のち雨という悪天でどうなることかと心配しましたが、早朝から晴れ渡りました。 そのぶん、とても寒くなったのですが、あまり厚着すると沖縄で荷物が増えてしまうので、 寒いのは我慢して空港に向かったのでした。

1月の那覇の気温は、最低が15度弱、最高が20度前後といったところです。 東京より10度ほど高いのでかなり暖かく感じるはずです。 ただし、風が強い日が多く、夜や雨だとかなり寒く感じることもあるそうです。 ということで、冬の沖縄へ行く場合の服装は、調整し易いように、重ね着が基本とのこと。 私の場合は、半袖Tシャツ(速乾)+ 長袖Tシャツ(速乾)+ 薄手のフリース + モンベルのライトシェルプルオーバー という構成にしました。

那覇空港に到着した時の天気は曇、気温は17度でした。 それほど気温が高いわけではありませんが、 ターミナルビルから外に出ると湿気を含んだ重い空気がまとわりつく感じです。 沖縄に来たんだと実感する瞬間と言えるかもしれません。 早速、輪行解除すると同時に、服装を半袖Tシャツ+長袖Tシャツにしました。 空港からは、まず、ホテルに向かいます。 チェックインは午後3時からなので早過ぎるのですが、 余分な荷物を預ってもらい身軽になるためです。


ホテルに荷物を預けると午後1時を回っていました。 そこで、昼食のために 「キヨちゃん食堂」 に向かいます。 牧志の公設市場の近くにある幻の名店と言われている食堂です。 路地の奥の判り難い所にあり、看板もメニューも無いとのこと。 沖縄情報系のWebサイトから得た道順を頼りに、少し迷いながら行くと、 写真のような古い木造の店を見付けることができました。 ちょうど空席があったので店に入ると、おばさんが 「今日はいか墨汁、煮込みと刺身」 とメニューを言って注文を受けます。 ここは事前に調査しておいたいか墨汁を注文します。 これは金曜日だけの特別メニューです。 少しして出て来たのは、小さめなどんぶりに入ったいか墨汁、赤飯、もずくの酢の物。 最初は物足りない量だなと思ったけれど、 このいか墨汁にはびっしりと具が入っていて、しっかり満腹になりました。

昼食後は今日のメインの目的地である首里方面に向かいます。 首里は那覇の中心部とは標高差が100mほどあり、どの道を通っても坂は避けられません。 表通りを通れば坂が緩く楽なのですが、それでは面白くないので、 激坂覚悟で裏道を行きました。

首里で最初に向かったのは 「ぎぼまんじゅう」 です。 盛光寺の境内で売っている赤い 「の」 の字が特長のあんまんです。 最近は偽物が広く出回っていますが、本物は盛光寺の境内で売っているものだけです。 首里城まで登る途中にあるので、まず、ここを目指して来たのですが、 いか墨汁で満腹になった直後で余裕がなかったのでパスすることにしました。 直径10cmを越える大きさなので...


それなのに、次は 「山城饅頭屋」 に向かいました。 こちらは控え目な大きさなので大丈夫だろうという算段です。 100年以上の歴史を誇る素朴な手作り饅頭の店で人気があり、 着いた時には売り切れていました。 20分待てば次の分が出来上がるということなので、 それを予約してから付近の裏道をあちこち走って時間をつぶしました。 20分後、店に戻って出来たてを入手した後、 首里城の南側の高台にある小さな公園に行き、休憩、おやつタイムにしました。 この公園は那覇市街の見晴らしがとても良い穴場です。


おやつの後は、自転車を置いて、 「首里城公園」 を見学しました。 さすが有名観光地、ツアー客がたくさん来ています。 写真は左が守礼門、右が園比屋武御嶽(そのひやんうたき)石門です。


左が歓会(かんかい)門、右が漏刻門です。


左が広福(こうふく)門前からの眺望、右が広福門付近です。


左が奉神(ほうしん)門、右が正殿です。 奉神門の内側が御庭(うなー)になります。 御庭と博物館になっている正殿、南殿、北殿は有料になっていて、 入場料は800円でした。


首里城公園の見学を終えた後は、首里金城の石畳道を通ってホテルに戻ることにしました。 通るといっても、石畳道は写真のように一部階段の激坂なので、 自転車は押すか担ぐかして進むしかないのですが。


今回利用したホテルは 「那覇ビーチサイドホテル」 です。 2002年春オープンの新しいホテルです。 市街からちょっと外れた埋立地にあるのですが、 奇麗で安いと評判が良かったので選んでみました。 ただし、ホテル名にもあるビーチは工事中のため、 窓から見えるのは写真のような殺風景な工事現場という状況でした。 ビーチが完成すれば、ずいぶん雰囲気が変わるのだと思いますが。

夕食は、ホテルに自転車を置き(折り畳んで客室に持ち込んだ)、徒歩で出かけました。 事前に調べておいた沖縄家庭料理の店 「あんつく」 に向かいます。 国際通りから少し裏に入った静かなところにあります。 到着時(午後7時ごろ)には他に客がなく、金曜日の夜なのに大丈夫かなと思いましたが、 8時ごろには、ほとんどの席が埋まっていました。 どの料理も美味しく、料金も安いので、また来たくなる店でした。