2002/10 沖縄 西表島 - 西部を走る

宿のある船浦から西に向かい、道路の終点、白浜を目指して走りました。 往復で約40Kmと短い道のりですが、自転車を置いて浦内川観光をしたので、 まる1日の行程になりました。


船浦〜大原にかけては海沿いを通る県道に沿って集落があり、その山側に畑が広がっています。 畑は区画整理されていて、奇麗な農道が通っています。 まずは、その農道を走ります。


この付近の畑はパイナップルと牧草がメインのようです。 他には、さとうきび、バナナ、パパイヤなどがありました。 畑は緩やかなアップダウンを繰り返し、その中を縦横に農道が走っています。


パイナップル畑です。 西表のパイナップルは味が濃く、とても美味しいです。 6〜7月がシーズンで、そのころ西表に来たら必ず食べてみてください。 それに、1個100〜200円で買えます。


パイナップルのシーズンは終っていましたが、 探してみたら、まだ、少しだけ実を付けているのが残っていました。 でも、シーズン中に見掛けるものに比べて小さいようです。 実に被せてある紙は日焼けを防ぐためのものだそうです。 なかなか手間が掛かるようです。


パパイヤの木ですが、ハウスの屋根より高く成長してしまっていました。 道端に生えているのと違って、実も大きくて立派です。 りんごの倍ほどの大きさになっていました。
このハウスですが、温室ではなく、黒い網を被せることにより、 日差しを弱くするためのものみたいです。


最近の新顔、ドラゴンフルーツです。 サボテンの一種の実を食します。 沖縄のあちらこちらで栽培されるようになったみたいで、 空港などでも御土産用に売られています。 なんか、変な味ですが。


島バナナです。 普通のバナナに比べて小さく、長さ10cmほどしかありませんが、 味が濃くて、とても美味しいです。 御土産用としてはあまり出回っていなくて、 地元以外ではなかなか味わえないものです。


畑は丘の上にあるので、海の見晴らしが良いところが何箇所かあります。 この写真の中央は鳩間島です。 光の関係で霞んでしまっていますが...


上原港です。 八重山観光フェリーの高速船とフェリーが着く港です。 上原集落に近くて便利なのですが、ほとんど日陰はありません。
ここは、また、ダイビングボートが良く利用する港でもあります。 船浦/大原地区のダイビングショップのほとんどは、ここをベースにしています。


信号です。 なぜそんなものを? と思うかもしれませんが、 これは島に2箇所しかない信号のひとつで、唯一の押しボタン式信号です。 上原小学校の前にあるのですが、実用的なものというより、教育的配慮で設置されたもののようです。 この付近で最も賑わっている上原の集落にも信号はないのですから。
もうひとつの信号は大原港の入口にあります。


県道を離れて星砂の浜へ向かう道からの眺めです。 途中、小高い丘を越える必要があるのですが、そこからの眺めはとても良いです。 写真ではバラス島〜鳩離島が見えています。


星砂の浜です。 星砂が多くあることで有名なのですが、 岩がむきだしになって砂の無い部分が多いので、あまり奇麗な感じじゃありません。 でも、少し沖に出るとサンゴや魚が多く、スノーケリングには良いそうです。


月ヶ浜です。 星砂の浜とは対照的な、弧を描く広い砂浜です。 きめ細かいさらさらの砂ですが、 この付近にはサンゴはなく透明度も悪いのでスノーケリングには向きません。 ちょうど正面に日が沈むので、夕日を眺めるには絶好のポイントです。


浦内川下流部のマングローブ林です。 浦内川は西部で一番の観光ポイントです。 ここは観光船と歩きで見て回りました。 そのレポートは別ページにまとめました。


干立(ほしたて)の集落です。 ここは集落内に木が多くあり、良い雰囲気です。 船浦や大原のどちらかというと殺風景な家並とは対照的です。
ここと隣の祖納では、 「節祭(しち)」 というお祭り(国の重要無形民俗文化財)が行われました。 そのレポートも別ページにまとめました。


干立の民家です。 干立にはこの写真のような赤瓦の家も何軒かありました。


祖納(そない)の集落です。 祖納は西表島で最も古い集落で、少なくとも14世紀から存続しています。
狭い意味での西表は、この祖納と干立を指すようです。 ここの住所は 「竹富町字西表」 です。 そのため、祖納にある学校は 「西表小中学校」、 祖納にある郵便局は 「西表郵便局」 になっています。


西表島でも祖納の近くでは稲作をしていて水田があります。 田によって、青々とした若いものから収穫直前のものまでが、同時に存在しているのが面白いです。 ここで作られているのは、普通の白米ではなく、「黒紫(こくし)米」 という古代のお米のようです。


セマルハコガメです。 国の天然記念物に指定されています。 祖納の道端の草むらでガサガサ音がしたので覗いてみたら居ました。


カンムリワシです。 国の特別天然記念物に指定されています。 祖納近くの県道の電柱に止まっていました。 同じ特別天然記念物でも、イリオモテヤマネコと違い、普通に見掛けることができるそうです。 変わった鳴き声をしていました。


西表トンネルです。 西表島で唯一のトンネルで、これを抜けると道路の終点の白浜に着きます。 トンネル内は白浜に向けて緩い下りになっています。 交通量が少ないので、自転車で通過するのは問題なしです。 帰りは登りになるので、ちょっとしんどいかもしれませんが。
でも旧道があるので大丈夫です。 トンネルができる前から使われていた峠越えの旧道は今でも通行できます。 雰囲気も満点です。


旧道の登り口です。 田圃の間を抜けると、突然、登りになります。 そこそこの登り坂ですが、峠の標高は80mしかありません。 回りの森の雰囲気が良いので、のんびり登ります。 車はほとんど通りません。


クワズイモです。 サトイモのお化けという感じで、葉の大きさが座蒲団ほどあるものもあります。 でも、名前のとおり、食用にはならないそうです。 道端にたくさん生えているんですがねえ...


タカワラビです。 大型のシダで、1枚の葉の大きさが2mほどになります。 これも道端にたくさん生えています。


旧道は、一箇所だけ、展望が開けたところがあります。 北側の祖納方面を見ることが出来ます。


白浜港です。 以外と大きい港です。 道路はここ、白浜で終りますが、まだこの先にも集落があります。 舟浮(ふなうき)集落といって、この港から船(1日に3〜4便)で行くことが出来ます。 今回は、そこまで行くことはできませんでした。


東経123度45分6.789秒がここを通っているというモニュメントです。 しっかり、ハンディGPSで確認しました。 最初、123°45′06″ という表示を見て、ずいぶん誤差があると思ってしまいましたが。


県道をまっすぐ進んで行くと、白浜小中学校に突き当ります。 でも、この右に細い道が続いていました。


細い道を500mほど進んだろころで、舗装が途切れダートになりました。 この先にあるのはお墓だったので、ここを終点として引き返しました。