2005/12 鹿児島 - 5日目

最終日は夕方の飛行機で東京に帰るため午後2時ごろまでに走行を終える必要があり、 国分から近い天降(あもり)川沿いにある温泉めぐりをしました。


5日目の朝、国分の天気は快晴、今までで最も良い天気になりました。 霧島の山々もくっきりと見えていました。


ホテルから天降川の土手道に向かう途中で桜島が見えました。 山の上の方だけですが。 写真では判らないと思いますが、噴煙らしきものも確認できました。 手前の大きな建物はソニーの工場です。


この日も天降川の土手道を走りました。 気持ち良く走れる道です。


国分の周辺には 「家族湯」 という形式の温泉浴場が多くあります。 外観はアパートのようで、家族単位で貸切りで入れるお風呂が並んでいます。 そして、1室1時間で300〜500円という安さで人気があるそうです。 写真の 「家族湯 天降川温泉」 は天降川の土手道にありました。 1室1時間で300円、1人だと1室40分で200円です。 1人だと200円ということを知っていれば最後に寄ったと思うのですが、 それは帰ってから調べて判ったことでした。 当日は、家族湯は関係ないと思い、寄りませんでした。


妙見温泉では 「おりはし旅館」 に立ち寄りました。 温泉街の国分寄りの橋を渡ったところにあるのですが、 広い敷地に木造の建物が点在しています。 妙見温泉の他の旅館とは全く違う雰囲気です。 この写真の木々の間に目的の露天風呂があります。


「おりはし旅館」 の本館は大正時代の建物とのことです。 木造の風情ある建物で、今でも現役で使われていて宿泊できます。 立ち寄り湯の料金はその1階にある事務所で払いました。 写真は事務所のある横側で、 この右手に立派な玄関(ガイドブック等の写真によく使われる)がありました。


露天風呂は本館から少し奥に入った所に独立して作られていました。 木々に囲まれた良い雰囲気の所にありました。


お湯は少し緑がかった濁り湯でした。 お湯の投入口の付近を除くと温めのお湯で、ゆっくり長時間入っていられる感じでした。 午前中だったせいか他に客はいなくて、一人占めで入浴できました。


「おりはし旅館」 の次は妙見温泉から3.5Kmほど上流側に行ったところにある日之出温泉の 「きのこ里」 に向かいました。 蕎麦屋に温泉が併設されている変わった店です。 入店したら蕎麦屋のほうが満席だったので先にお風呂に入ることにしました。 お風呂から出たら優先的に席に案内してくれるそうです。 なかなか良いサービスです。


お風呂に入った時には他に誰もいませんでした。 浴槽は二つに仕切られていて、 どちらも茶色っぽい濁り湯ですが左側が薄く右側が濃い色をしていました。 お湯の投入は左側のほうが多く、温度も左側が高くなっていました。


露天風呂は無いのですが、 ベランダのようなものがあり、涼みに出られるようになっていました。 12月では寒いのでちょっと覗いただけですが、天降川の眺望がなかなか良い感じでした。 写真の右端にそのベランダのようなものが写っています。


きのこ里の蕎麦は思っていた以上に美味しいものでした。 ただ、平日限定というかき揚げ付きにしたのですが、このかき揚げは駄目でした。 蕎麦だけがお薦めです。


入浴した温泉は2箇所だけでしたが、時間切れになったので国分に引返しました。 ホテルに近い所では朝とは別の経路を通ったのですが、 そこでも多くの温泉浴場を見掛けました。 温泉が本当に沢山あるところです。


帰る途中、かなりの大音量で演歌を流しているトラックが止まっていました。 何かと思ったら移動式の魚屋でした。 演歌が聞こえてきたら魚屋が来たという合図のようです。

ホテルに戻り、自転車を分解してトラベルケースに詰め、 徒歩3分の郵便局から自宅宛に発送しました。 そして、空港行きのバス乗り場に向かいました。


国分駅前の通りには 「新市誕生おめでとう」 と書かれた旗が飾り付けられていました。 私が訪れた1ヶ月前の11月7日に、 国分市、溝辺町、横川町、牧園町、霧島町、隼人町および福山町が合併して 「霧島市」 が誕生したのでした。


国分駅前のバス停は駅の周辺数ヶ所に分散してあるのですが、 空港行バスのバス停は辺鄙なところにあるので要注意です。 屋根やベンチといった施設は何もありません。 本当にここに空港行のバスが来るのか? と疑いたくなるような所でした。


無事、予定のバスに乗れて鹿児島空港に着きました。 お土産を買い、手荷物検査を受け、搭乗待合室に入ると、正面に霧島の山々が見えました。 ちょうど日没のころで赤く染まった山々が綺麗でした。