2005/12 鹿児島 - 2日目

2日目は霧島方面に行くことにしました。 最高地点の標高が約1000mの山道ツーリングです。 この日から天気が崩れて雨または雪になる予報だったのですが、 翌日以降は路面凍結のために山道は危なくなる可能性があったので、 天候が悪化するのを覚悟の上でこのコースにしました。


2日目の朝、国分の天気は曇りでした。 路面は濡れていたのですが雨は止んでいて、霧島の山々もうっすらと確認できました。 部分的に青空も見えていて、予報よりも少し良いように見えました。


国分駅前のコンビニで飲料や補給食を調達した後、まずは霧島神宮方面に向かいました。 国分から霧島神宮方面へは県道60号線を使うのが一般的ですが、車の通行が多いようなので、 霧島川沿いを進む県道475号線を利用するコースを試してみました。 最初は霧島川から続く用水路に沿って進みました。


予報と違って青空が広がり暖かな陽が射して気持ち良く走り始めることができました。 写真の道はセンターラインの無い細い道ですが、これでも県道のようです。 街中では整備が進んでいなかったのですが、 自転車でのんびり走るにはなかなか良い道でした。


霧島川沿いを進む県道475号線は市街から出ると綺麗に整備された道になりました。 この頃から雲が広がり、ぽつぽつと雨が降り始めてしまいました。 といっても雨具を着込むほどではありませんでした。


県道475号線は霧島神宮駅の少し手前で県道60号線に突き当たって終わるのですが、 その直前に県道60号線と並行するように新しい道(手持ちの地図には無い)が出来ていたので、 そこを走りました。 車の通行が少なく快適でした。 この付近では雨も止み、再び、少し青空が見えるようになりました。


車の通行が多い県道60号線には出ないように、 しかし、あまり離れないようにしつつ北上しました。 結局、霧島神宮駅から霧島神宮までの道程の 1/3 程の地点まで裏道を進みました。 その先は並行する道が無いようで、しかたなく、県道60号線を走りました。


霧島神宮駅から霧島神宮のちょうど中間まで走った所で再び雨が降り出してしまいました。 今度はかなり本格的な降り方で、道路沿いにあった倉庫の軒先を借りて雨宿りしました。 補給食を食べながら30分ほど待ちましたが止む気配が無かったので、 雨具を着込んで雨の中、走行を再開しました。 この付近から霧島神宮までは道路が拡幅されていて歩道があったので、 車を気にすることなく走ることができました。 ちなみに、勾配は5%程でした。


県道60号線と国号223号線が交差する所に霧島神宮の大鳥居の大鳥居があります。 その脇には無料で利用できる足湯があったのですが、 雨具を着込んでいて脱ぐのが大変だったので通過してしまいました。 ちゃんと硫黄の匂いがする温泉でした。


霧島神宮に参拝するには自転車を置いて階段を登らなければならなかったのでパスしました。 雨宿り等で予定より遅れていたので、時間的な余裕もなかったですし。


霧島神宮付近の国道223号線には両脇に楓が植えられていて、綺麗に紅葉していました。 天気が良ければとても鮮やかだったでしょう。 この少し先で左折して県道480号線に入りました。


県道480号線はセンターラインの無い細い山道です。 本格的な登りで標高400mから900mぐらいまで、平均で10%近い勾配でした。 勾配がきついので何度も休憩しながら登りました。


県道480号線の周辺一帯は霧島神宮の所有地になっているようでした。 林道が何本もあるのですが、入口の掲示は霧島神宮が出しているものでした。 この林道を走るのは面白そうでしたが、残念ながら立入禁止になっていました。


標高900mを越えると勾配は緩くなりました。 周囲の木々も疎らになり明るくなりました。 天気が良ければ気持ち良い道だったでしょう。


標高965mの所に高千穂河原の有料駐車場があります。 ここは自転車も料金を徴収するそうですが、 トイレに寄るだけと言ったら無料にしてくれました。 天気が良ければ少し散策するつもりだったのですが、 ここでは強風と共に雪が降るような天気になっていました。 せっかく急坂を登ってきたのですが、寒過ぎです。 この次は温泉に立ち寄る予定だったので、先を急ぐことにしました。


高千穂河原から新湯温泉への道は県道104号線です。 その入口に道路情報の電光掲示盤があったのですが、 「チェーン必要、積雪、えびの・小林方面」 という情報が表示されていました。 霧島山の北側斜面では既に積雪するほどの雪になっていたのでした。


雪による路面の状態が心配でしたが高千穂河原付近の標高が高い部分だけ雪で、 あとは雨で走行には問題ない状態でした。 標高920mの新湯温泉の 「新燃荘」 に着いた時も小雨でした。 坂を登ってきたにもかかわらず冷えきった体を温めるため速攻でお風呂に向かいました。 露天風呂に入浴中に雪が舞うことが何度かありましたが、 温泉で暖まった後であれば、それも風情があって良い感じでした。


新湯温泉の 「新燃荘」 を出発したのは午後4時を回っていました。 ちょっとのんびりし過ぎたようです。 12月なので午後5時には暗くなってしまいます。 時間に余裕があれば途中の温泉にも立ち寄るつもりでしたが、 国分まで直行することにしました。 経路は県道1号線で丸尾に出て、あとは国道223号線です。


帰路は下りばかりで、特に前半は漕がなくてもどんどん進むような勾配です。 普通であれば楽で良いのですが、 この日は寒過ぎてスピードを出すと防寒装備があっても体が冷えてしまうので、 ゆっくり休みながらの走行にしました。 結局、約38Kmを2時間15分ほど掛けて帰りました。

この日の夕食は外に食べに出掛けるのが億劫だったので、 ホテル1階にある 「洋麺屋ピエトロ」 で済ませてしまいました。