2003/10 石垣島 - 3日目:白保まででお茶を濁す

前日の夕方に降り出した雨は朝になっても止みませんでした。 天気予報は曇時々雨ということなので、様子を見ていたところ、 9時半すぎになって雨具無しで大丈夫なところまで弱くなったので、 とりあえず、前日にパスした白保方面に向かうことにしました。 石垣市街から白保は10Kmほどの距離なので、 雨具が必要な降り方になっても帰るのに困らない範囲です。


まずは石垣港です。 そこにある 「サザンゲートブリッジ」 からの眺望はなかなかです。 あまり高い橋ではないのですが、高い建物が少ないので、かなり遠くまで見渡すことができます。


石垣市街の東端は平得(ひらえ)になります。 この付近になるとほとんどが民家です。 赤瓦の家が多くあり、フクギの並木もありました。 なかなか良い雰囲気なのですが、空港に近いので、頻繁に飛行機の騒音が難点です。


国道390号線を白保に向けて走っている時、 すぐ前を石垣空港に着陸する飛行機が通過しました。 国道のすぐ左側に空港があるので、かなり低いところを通過してゆきます。 写真のB737-400の全長は36mほどなので、高度は50mぐらいしかないようです。 写真を写した時にはエンジン音はあまりしなかったのですが、 着陸した後の逆噴射ではすごい音が響き渡っていました。


石垣市街から白保までの半分ぐらいの地点で、 宮良(みやら)湾の堤防が綺麗に整備された箇所(長さは500mほど)があったので、 そこを走ってみました。 この付近は遠浅の海ですが、そこに大きな岩が何個もごろごろしていました。 明和の大津波(1771年)で運ばれて来たものだそうです。 ちなみに、ここの白い砂浜は人工砂浜だそうです。


さらに少し行くと 「宮良川」 があります。 ここはヒルギ(マングローブ)の林で有名ですが、 すぐ近くまで開発が進んでいて、吹通川のような奥行きが無い感じです。


ずいぶんゆっくり寄り道しながら走ったので、白保に着いたのは昼過ぎになっていました。 そこで、まずは腹ごしらえということで、 「ドライブインしらほ(白保食堂)」 で昼食にしました。 はじめは定食にしようと思ったけれど、ちょっと体が冷えていたので野菜そばにしました。 八重山そばの上に炒めた野菜がたっぷりと乗っていて、満腹になりました。 人気の店だけあって、味も上々でした。


白保の集落は国道390号線と海の間をメインにしています。 緑が多く、落ち着いた感じの家並になっています。 フクギの並木や珊瑚の石垣が多く、ブーゲンビリアが綺麗な家もありました。 しかし、赤瓦の家は石垣市街より少ないようです。 道は格子状になっていて判り易くできています。


白保の海岸は石がごろごろとした超遠浅の海でした。 1Kmほど沖に出るとシュノーケリングを楽しむことができるそうです。 そのための船が出ているのですが、それも満潮の時だけなので、 シュノーケリングをする場合には時間を確認しておく必要があります。


白保の集落をぐるぐると走った後は、内陸側に向かいました。 標高数10m〜100mの台地になっていて、そこに農地が広がっています。 綺麗に区画整理されていて、格子状に農道が通っています。 そこを適当に走ってみることにしました。 ここで作られている作物はサトウキビと牧草がほとんどのようです。


農地の中の道は、幹線はちゃんとした舗装路ですが、 細い道はダートか舗装してあってもダート並のところが多いようです。 アップダウンを無視して真直に通してあるので、坂がきついところも少なくありません。 景色は良いのですが、BD-3には無理な道でした。


昼ごろから雨は止んでいたのですが、 農地の中を走っているうちに山に怪しげな雲が掛かってきました。 強力そうな雨雲なので、すぐ石垣市街に戻ることにしました。 石垣市街から10Kmほどの地点です。

30分ぐらいならもつかなと思ったのですが、 石垣市街まで5Kmほどの地点で降り出してしまいました。 この日の雨はすぐ本降りになったので、急いで雨具を着込み、ホテルに戻りました。 気温もずいぶん下がり(といっても20度以上ある)、 ホテルに着くと速攻で熱いシャワーを浴びたのでした。


この写真はホテルの最上階(といっても5階)に上がって写した石垣市街です。 2〜3階の建物が多いので、5階からでもこのとおりです。


今回利用した 「スーパーホテル アビアンパナ石垣島」 は変わった構造をしていて、中央が吹抜けになっているのですが、そこに屋根がありません。 なので、ちょっと風があると廊下にも雨が降ります。 面白い構造だとは思うのですが、台風の時は大丈夫なんでしょうかねえ...