2003/04 沖縄 - 4日目:本部半島〜恩納〜那覇

4日目は長距離を走ることにしました。 フェリーで本部港まで行き、そこから本部半島を右回りに回った後、 名護、恩納、読谷、嘉手納、北谷、宜野湾、浦添、那覇と戻って来るコースで、 約110Kmの走行になりました。


那覇〜本部には1日1便のフェリーが運行されています。 那覇〜奄美諸島〜鹿児島のフェリーが本部にも寄港しているものなのですが、 那覇発が 8:00、本部着が 9:50 なので本島内の移動にも便利に利用できます。 あまり知られていませんが、バスよりも早くて安いのでお勧めです。 このフェリーは 「大島運輸」 と 「マリックスライン」 が交互に運行していて、 今回は 「大島運輸」 の 「ニューあかつき」 になりました。 「マリックスライン」 の場合は時間が異なる場合があります。

那覇には幾つかの港があるのですが、 このフェリーが発着するのは明治橋の近くの那覇港です。 そのターミナルビルの中に 「大島運輸」 の乗船券発売所があります。 そこで出港の30分ほど前に乗船券を購入しました。 那覇〜本部の2等は 1,700円です。 フェリーなので自転車をそのまま乗せることも可能ですが、 早目に手続きをしなければならないので、折り畳んで手荷物扱いにしました。 なお、「大島運輸」 の場合、折り畳み自転車やサーフボードのように大きな荷物には料金が必要です。 那覇〜本部は 550円です。 乗船券発売所で係員に渡せば、下船時まで預って貰えます。 自分で船内に持ち込んでも同じ料金を取られるようです。


自転車の場合、乗船券発売所で預けてしまうのが絶対にお勧めです。 フェリー 「ニューあかつき」 の乗船口は長いタラップになっています。 4階ぐらいの高さまで延々と登らなければいけないので、 持ち込みは辛いだけです。


「ニューあかつき」 は長距離フェリーだけあって船内はゆったりした作りになっています。 ゴールデンウィークにもかかわらず、利用客はずいぶん少なく、 ほとんどの時間、エントランスホールのソファーで寛ぐことができました。


本部港には予定通りの時間に到着しました。 下船してすぐ、手荷物として預けた BD-3 を引き取りに窓口まで行くと、 外で貨物の積み下しをしている作業員のほうに行くように言われました。 外ではフォークリフトでコンテナの積み込み作業が行われているところだったので、 手近な作業員を捕まえて手荷物のことを話すと、通じたらしく、船に中に歩いて行きました。 どうやら、まだ船内に置いたままだったようです。 手荷物合札にはちゃんと本部行きと書いてあったはずなのですがね...


少しすると、さきほどの作業員が BD-3 を抱えて降りて来ました。 やはり船内に残されていたのでした。 那覇〜本部で荷物を預ける人はめったにいないみたいなので、忘れられていたような感じです。 それでも無事に BD-3 を引き取ることができたので、早速、走り始めました。


前日に走ったばかりの道を海洋博公園方面に向かいました。 途中、次の寄港地、与論島に向かう 「ニューあかつき」 も見掛けました。 太陽の向きの関係で前日よりも海の色が鮮やかです。


海洋博公園をそのまま通り過ぎ、坂を下った先が備瀬です。 そこにとても立派なフクギの並木があります。 緑のトンネルのようになっています。 日射しが遮られて涼しく気持ち良い道です。


備瀬は本部半島の先端になります。 そこからは今帰仁(なきじん)村を通って名護に向かいました。 大部分は本部半島の海岸近くを通る国道505号線を走りましたが、 通り抜けできそうな裏道がある所では、そこを通るようにしました。 大抵は裏道の方が気持ち良く走れますからね。


途中の諸志には今では珍しくなった共同売店がありました。 地域の住民が共同で経営する万屋なのですが、いかにもという建物で良い味を出しています。


県道71号線は海岸近くを通っているのですが、 海岸を通る部分は少なく、「羽地内海」 のところだけのようです。 そこは内湾なので、残念ながら、あまり奇麗ではありませんでした。


13:30近くになってやっと名護十字路に到着しました。 ここまでの走行距離は約 35Km なので、平均 10Km/h ということになります。 ちょっとのんびりし過ぎで、予定よりもずいぶん遅れてしまっています。


名護市街は通過し、国道58号線を南下します。 今年1月に走ったのと同じコースになります。 その時は天気がいまいちで、海の色も濁った感じだったのですが、 今日は素晴らしい海が期待できます。


20分弱の走行で 「道の駅 許田」 に到着しました。 昼食もまだだったので、ここで休憩することにしました。 まずは 「おっぱ乳業」 のソフトクリームを堪能した後、 「外間かまぼこ工房」 の揚たてのかまぼこ(ピリ辛エビと紫蘇おにぎり)と 「みつや本舗」 のサータアンダギーと 「ドラゴンボール」 を昼食用に購入しました。


道の駅は混雑していたので、 少し走ってどこかのビーチで昼食にすることにしました。 15分ほど走ったところの 「名護市民ビーチ」 に自転車を止めやすい木陰があったので、 そこにしました。

このビーチには長い砂浜があり、その後ろが林になっていて良い感じです。 ここでは既に泳いでいる人もいました。 日射しは十分なのですが、水温はまだちょっと低いような気がするのですが...


サータアンダギー(紅芋味)と 「ドラゴンボール」 です。 「ドラゴンボール」 は 「みつや本舗」 のオリジナルで、 ふわふわしてもっちりした食感が特徴です。 サータアンダギーより軽く幾つでも食べられるような感じです。

「外間かまぼこ工房」 のかまぼこも美味なのですが、 写真を撮るのを忘れました。


遅い昼食の後は恩納村の国道58号線を南下します。 この付近には素晴らしいビーチが多くあり、リゾートホテルが集まっている地域です。 国道からも奇麗な海を見ることができます。


恩納村の国道58号線は幹線道路だけあって交通量は多いのですが、 自転車レーンや歩道が良く整備されているので、気持ち良く走ることができます。


読谷村では国道58号線を離れ残波岬方面を経由して走りました。 海が見える高台の畑の中の道は快適でした。


トリイステーションの近くで工事中だった読谷道路(国道58号線バイパス) が部分的に通行可能になっていました。 通行可能といっても写真のように歩道と片側1車線だけが暫定的に通れるようになっただけですが、 少しだけ近道になりました。 まだほとんど汚れていないアスファルトからすると、開通したばかりのようです。


予定より遅れていたので、北谷で日没になりました。 北谷のサンセットビーチ近くの堤防は夕日の名所ということで、 夕日を見ながらしばらく休憩しました。 日没は午後7時ごろでした。

その後、暗くなった道を宜野湾、浦添、那覇と走りました。 この部分は何度も走っているので、夜でも気楽に走れるコースです。 のんびり走って1時間ちょっとで那覇に到着しました。 この日の走行距離は約110Km、 久しぶりの長距離走行でしたが、充実した1日になりました。