2006/03 鹿児島 - 3日目

3日目は鹿児島市内を少し走った後、桜島を一周しました。 国分から自走すると距離があり過ぎるので、 国分駅〜鹿児島駅は輪行にしました。


3日目も朝から快晴でホテルから霧島の山々がくっきりと見えました。 2日目に比べると少し雲がありましたが、天気は晴れ、気温は高くなる予報でした。


国分駅8:18発、鹿児島駅8:52着の電車を利用しました。 国分から鹿児島方面への電車はほとんどが国分駅始発で、この電車もそうでした。 国分駅乗車時には車内は空いていましたが、 鹿児島駅が近付くにつれて乗客は増えて、ほぼ全席が埋まるぐらいになりました。 錦江湾沿いを走る区間では車窓から桜島が見ることが出来ました。


下車したのは鹿児島市街の北東の端にある鹿児島駅です。 この駅前には市電のターミナルがあり、カラフルな電車が止まっていました。 鹿児島の市電は2系統あるのですが、どちらも鹿児島駅前が始発です。


鹿児島駅から最初の目的地、磯(地名です)に向かう途中に石橋があったので立ち寄りました。 「石橋記念公園」 というもので、 鹿児島市内を流れる甲突川にあった石橋を移設保存している公園だそうです。 写真は 「西田橋」 です。 ちなみに、橋の下の川は人工のもので、橋の前後数10mだけ水が流れるようになっていました。


磯に来た目的は 「両棒餅」 です。 何故かこれで 「じゃんぼもち」 と読みます。 一口サイズの焼餅に2本の串を刺したものなのですが、 これが磯の名物で、道路沿いに幾つもの店が並んでいました。 その中から 「中川家」 と 「平田屋」 のを食べ比べてみました。


磯の海岸からは間近に桜島が見え、 午前のおやつのロケーションとしては最高でした。 ちなみに、時刻は10時を過ぎていましたが、走行距離は未だ3Kmでした。


磯から市街に戻り、幾つかの古い建物の前を通り、天文館を走り抜けた後、 西郷隆盛像の前に来ました。 軍服姿ということもあり、上野公園のものとは全く違う印象です。 ここでは記念写真を撮りつつ小休憩にしました。

既に昼近くになっていたので、 この後は天文館の付近にある駐輪場に自転車を置いて昼食にしました。 午前中の走行距離は約10Kmでした。


昼食は鹿児島ラーメンにしたいということで、「こむらさき」 に行きました。 鹿児島ラーメンは店によってかなり違うようで、 こむらさきのものはカンスイ不使用のストレート細麺でした。 スープも意外にあっさりしていて、優しい感じのものでした。


デザートは 「唐芋ワールド」 の2階にある 「カモテ・アミーゴ」 にしました。 各地の空港限定の唐芋レアケーキで有名なフェスティバロ社の直営店で、 唐芋レアケーキ全種の他、そのジェラート版(この店だけの限定品)が食べられます。 ジェラートはなかなか美味しくてレアケーキより良い感じでした。


もう1箇所、「白熊」 で有名な 「むじゃき」 に行きました。 が、お腹と時間に余裕が無かったので、店の前で写真を撮るだけにしておきました。


午後はフェリーに乗って桜島に渡り、島一周です。 鹿児島側の桜島フェリーの乗り場は天文館から自転車でもすぐです。 ただし、車両の入口は乗船待ちの列が出来ることを考慮して離れた場所にあるので、 かなり遠回りするようになっていました。


桜島フェリーの船内では係員に指示された場所に自転車を置きます。 航行中もずっと車両甲板に居ることもできるのですが、 天気が良かったので上のデッキに出て短い船旅を楽しみました。


桜島に渡ったらすぐ一周を開始かというと、そうではなく、まず、港から近い 「道の駅 桜島」 に向かいました。 目的は 「桜島小みかんのソフトクリーム」 です。 3月にしては、かなり暑くなっていたので、ソフトクリームは最高でした。


ついでに道の駅の隣にある 「茶色のローソン」 にも寄りました。 景観を考慮して看板が青でなく茶色になっています。 ただ、それだけですけれどね...


午後2時を過ぎて、やっと、一周をスタートしました。 右回りに走ったのですが、最初は 「桜島溶岩なぎさ遊歩道」 を走破しました。 途中、車が止まっていたり、砂が溜っている箇所もありましたが、 ゴツゴツした溶岩の中を行く楽しい道でした。


なぎさ遊歩道でフェリー乗り場近くに戻った後は、 島の北側を通る幹線、県道26号線を進みました。 県道は車の通行が比較的少なく、 島の北側の白浜まではほぼ平坦なので快適に走ることができました。


ずっと県道を進むのは面白くないので、白浜の先で少しだけ裏道を走りました。 ところが、道を間違えてしまい、予定よりアップダウンの激しい道を通ってしまいました。 枇杷の畑の中を行く農道で、なかなか面白い道ではあったのですが。


島の北東から東側の県道26号線はアップダウンが多く、 一周する中では最も辛い部分です。 風景は良いので、何度か小休憩を取りつつ進みました。


島の北東から東側にかけては、桜島の山が見える箇所が少ないのですが、 県道が昭和溶岩を横切る所からは比較的良く見えました。 ここからは、とても荒々しい姿に見えました。


島の東部の黒神という集落には有名な 「埋没鳥居」 があるので、立ち寄りました。 上部の1mほどを残して火山灰等で埋まっています。


桜島が大隅半島と接する箇所を通過し、島の南側を通る幹線、国道224号線に進みました。 車の通行が多かったのですが、アップダウンが少なく緩くなるように作られているみたいで、 走るのは比較的楽でした。 風景が良い場所も多かったように思います。

桜島でも温泉に立ち寄りました。 島の南部にある 「古里温泉」 です。 いくつかの旅館が温泉の立ち寄り営業をしているのですが、 「桜島シーサイドホテル」 と 「ふるさと観光ホテル」 の2軒を梯子することにしました。


「桜島シーサイドホテル」 は建物が古く、営業しているのか怪しいような外観でした。 温泉の立ち寄り営業をしているという表示も見付からなくて、 事前に調べておかなければ絶対に寄らなかったでしょう。 建物はボロいのですが、温泉は良いもので、 緑がかった薄茶色で少し濁ったお湯が掛け流しになっていました。 男女別の内湯と露天風呂があるのですが、 それとは別に混浴の露天風呂があるので、そこに入りました。 写真のように海沿いにあって解放感のあるお風呂でした。

ふるさと観光ホテル」 は、 男女とも浴衣を着て入浴する 「龍神露天風呂」 が有名な温泉旅館です。 こちらには多くの客が訪れていて、桜島シーサイドホテルとは対照的でした。 ここには午後6:30ごろに入りました。 夕陽が綺麗、宿泊客が夕食のため風呂が空くことを期待してこの時間にしたのですが、 西の空にだけに雲が多くて夕陽は期待外れに終わりました。

温泉を楽しんだ後は、暗くなった中、国道223号線&フェリーで鹿児島の市街まで戻りました。 古里温泉を午後7:30ごろ出発し、天文館の駐輪場に午後8:45ごろ到着しました。 夕陽の中で露天風呂というプランにした関係で遅くまで走ることになり、かなり疲れました。 やっぱり明るいうちに戻れるようにしたほうが良かったようです。

夕食は天文館にある居酒屋 「くん太」 を使いました。 2日続けて鶏肉がメインだったので、この日は魚をメインに注文しました。

夕食後は鹿児島駅23:15発、国分駅23:49着の電車(終電の1本前)で帰りました。 そんな訳で、ホテルに帰り着いた時には日付が変わっていたのでした。