2005/04 沖縄 - 2日目

2日目はきさ家の御二人が昼前に到着するので、 それまでは単独で那覇市内を適当にぶらぶらと走り、 きさ家と合流してからは那覇近郊食いしん坊ツアーになりました。


ホテルから西に向かった突き当たりの海岸に遊歩道が整備されていました。 「三重城(みーぐすく)ふるさと海岸」 というもので、 那覇港(長距離フェリーが使う港のうち古いほう)に出入りする船を間近に見ることができるようです。 ただ、日陰がほとんど無いので、真昼に行くのは止めたほうが良いでしょうね。


那覇市内ではあちらこちらで再開発が進んでいましたが、 まだまだ古い建物も残っていました。


沖縄で車が左側通行になった1978年に導入された古いバスが多く走っていたのですが、 最近になって急に減ったようで、現在は写真の東陽バスだけになったようです。


きさ家の御二人が到着し、走行の準備ができたところで、 昼食のために牧市公設市場の近くにある 「てだこ亭」 に向かいました。 地元食材を使った小さなイタリア料理の店です。


今回は3人だったので多くの料理を楽しむことができました。 正午から午後2時まで、のんびりと過ごしました。

昼食後は、まず、歩いて牧市公設市場を見学しました。 「てだこ亭」 から徒歩1分ぐらいです。 真っ黒ないらぶー(海蛇)の乾物、カラフルな色の魚、 皮を剥かれて哀れな姿のアバサー(ハリセンボン)、 てびち(豚足)やちがらー(顔皮)など、 沖縄独特の品を楽しみました。

壷屋の路地裏をちょっとだけ走った後、 住宅街の細い道を少し迷いながら三原3丁目のサータアンダギーの店 「おやかわ」 に行きました。 まだ2時半ごろだったのにほとんど売り切れ状態でした(ちょっと早過ぎです、 そば屋じゃないんだから)が、ぎりぎりで最初のおやつを確保できました。


次に200mほど南下したところにある 「金城天ぷら屋」 に行きました。 非常にボロい外観の店ですが、美味しいという情報を得ていた店です。 魚、いか、野菜などのてんぷらが1個30円でした。 奥武島の 「中本鮮魚店」 のものに比べると小さめでしたが、 今どき30円というのはすごいですね。

「金城天ぷら屋」 の左隣のパン屋 「ガフの部屋」 でもメロンパンをゲットした後、 すぐそばにある 「大石林公園」 に急な坂道を登って行き、木陰でおやつタイムにしました。

おやつの後は首里まで登ってカロリーを消費しました。 素直な経路は県道29号線を使うものですが、車の通行が多く、走って気持ち良い道ではないので、 ホテル 「日航那覇グランドキャッスル」 の北側の住宅街の中の裏道を使いました。 最初は川沿いを進む緩い登りなのですが、首里に近付くと激坂になり、 最後は階段になって担ぎを必要とするという、なかなか楽しめるコースでした。


首里で最初に行ったのは 「山城まんじゅう」 でした。 真っ先におやつの確保ですか!! と言われてしまいそうですが、 首里城の手前に店があるので、これが順当な順序なのです。 ここでも売り切れ直前でした。 午後4時少し前になっていたので、しかたないでしょうね。

意外に小さい 「守礼門」 を自転車を押してくぐり、 観光客で混雑する 「首里城」 を横目に見ながら 「円鑑池」 まで行き、休憩にしました。 ここで 「山城まんじゅう」 を食べたのですが、 まんじゅうを包んでいるサンニン(月桃)の独特の香りの好き嫌いが評価に直結したようです。 私は好きなんですけれどね。

休憩後は 「金城の石畳道」 に行く予定でしたが、 もうひとつの饅頭 「ぎぼまんじゅう」 が売り切れになる可能性を考え、 先に 「ぎぼまんじゅう」 に行くことにしました。 ちょっと走行距離が伸び、登り坂も増えてしまうのですが。 「ぎぼまんじゅう」 は、以前は首里儀保町のお寺の境内にあったのですが、 お寺の立て替えに伴い、モノレールの首里駅の500mほど先、首里久場川町に移転していて、 自転車や徒歩では行き難くなってしまいました。 その不便な場所にある新店舗に行ってみると、既に売り切れで閉店した後でした。 ある程度予想していたとはいえ、残念でした。

しかたないので、「ぎぼまんじゅう」 の前の道をそのまま北上し、 同じ首里久場川町にあるサータアンダギーの店 「安室」 に行きました。 ここも人気店ですが、無事、確保でき、店の前で1個を3人で分けて食べました。 ごくオーソドックスな味なのですが、とても美味しいですね。


おやつの後は再び首里の丘に登り直し、 最高地点と思われる 「首里カトリック教会」 前の道(標高160m)から眺望を楽しんだ後、 「瑞泉(ずいせん)酒造」 の裏を通り、「金城の石畳道」 へ行きました。 「石畳道」 は激しい凸凹がある上、急坂です。 また、上部は階段状になっています。 そのため、自転車は担ぎや押しで進む必要があります。 登るのはとても辛いので、下る方向に進むのが得策です。 私達ももちろん下るコースにしました。 途中、脇道に入り、大アカギも見学しました。


「石畳道」 を下り終えると午後6時ごろになっていたので、 夕食のために宜野湾市大謝名(おおじゃな)の 「にんじん食堂」 に向かいました。 そこまでは10Km程度の距離なのですが、何度も坂を登り下りして疲れていたので、 最も楽なコースと思われる国道330号線を経由してゆきました。 到着したのは午後7時ごろ。 この店は東シナ海を望む高台にあるので晴れていれば綺麗な夕陽が期待できたのですが、 残念ながら雲に覆われていて、夕陽を見ることはできませんでした。


にんじん食堂の料理は 「くがに定食」 というコース料理が基本になります。 沖縄家庭料理、琉球伝統料理など、20品以上を少しづつ味わうことができます。 食べる前は品数が多くても量が少ないように思ったのですが、 テーブルいっぱいに並んだ料理(写真は全体ではありません)を食べていたら満腹になりました。 リーズナブルな値段で大満足の食事になりました。 ちなみに、ここでの食事は完全予約制で、1日に2〜3組しか受け付けていないようです。

食後は那覇のホテルまで戻らなければなりません。 夜間走行なので、広い歩道が整備されていて安全に走れる国道330号線を経由して帰りました。