2005/04 沖縄 - 1日目

1日目は、まだ、きさ家の御二人が到着する前だったので、 単独で南部の知念村、玉城村方面を走ることにしました。 私は前日の夜に那覇に到着していたので朝からフルに使うことができ、 1日のんびりと走ることができました。


ホテルを8時過ぎに出発し、まずは、知念岬を目指しました。 国道329号線バイパス(の歩道)〜裏道〜県道86号線という、内陸部を進むコースで走りました。 国道329号線バイパスは歩道が広く、ほとんどの区間は自転車で快適に走れました。 県道86号線は丘を越えてゆく道(最高で標高160mほど)なので坂はあるのですが、 何度もアップダウンを繰り返す訳ではないので、比較的楽に走れました。


知念村に入り沖縄刑務所の前を通過すると風力発電の風車が間近に見えてきます。 この付近で県道86号線が通っているのは標高150mほどの高台なので、 風が強く風力発電に向いているようです。 写真は横を通過してから振り返って写したものです。 右側に見える海は中城湾です。

風力発電所を越え自衛隊の基地の間を抜けると、 県道86号線は 「ニライ橋・カナイ橋」 で丘の上から一気に下って国道331号線に突き当たります。 ここはとても見晴らしが良いのですが、標高差80mのダウンヒルなので脇見は厳禁です。 風景を楽しみたい場合には、海側の歩道をゆっくり下るようにしましょう。 また、橋の上側に展望ポイントがあります。 上の写真はそこから写したものです。 中央やや左に突き出した岬が 「知念岬」 で、その先にある島が 「久高島」 です。 左に見える街が知念村の中心部で、「斎場御嶽(せーふぁうたき)」 はその向こう側になります。 1年前にも来ているのですが、その時は霧のためほとんど何も見えなかったのですが、 今回は絶景を楽しむことができました。


「ニライ橋・カナイ橋」 を下った後は国道331号線で知念村の中心部を抜け、 「知念岬」 に寄った後、「斎場御嶽」 に行きました。


「斎場御嶽」 の見学を終えると12時になっていたのですが、 昼食は 「奥武(おう)島」 に向かう途中でなんとかしようと思い、先へ進みました。 「奥武島」 方面へは国道331号線を行くのが普通ですが、それでは面白くないので、 なるべく海岸沿いの道を行くことにしました。 手持ちの地図には海岸沿いに道が続いているようには書かれていませんでしたが、 畑の中を細いながらの舗装された道が続いていたので、そこを試しに走ったのでした。


「斎場御嶽」 から 「奥武島」 の間では色々な花を見ることができました。


海岸沿いの道は 「アーヂ島」 の前で途切れていて、 その先は国道331号線に出なければなりませんでした。 ちなみに、「アーヂ島」 は謎の島として有名です。 国道に椰子の木の絵まで書いてある立派な案内板が出ていて観光地のようなのですが、 行ってみると門が閉ざされていて、立ち入ることができないのです。

「新原(みーばる)ビーチ」 のところから再び海岸沿いの道を進めるようになりました。 「新原ビーチ」 付近には何箇所か食事ができそうな店があったのですが、 良さそうな店は混雑していたので、先へ進むうちに 「奥武島」 に着いてしまいました。


橋を渡って 「奥武島」 に入るとすぐ、右側に 「中本鮮魚店」 があります。 鮮魚店という名前ですが 「てんぷら」 で有名で行列の絶えない店す。 この日は待っているのが数人だけですぐ買えそうだったので、 とりあえず *おやつ* として、魚、もずく、野菜、芋の4個、計180円を買いました。 店頭で注文を受けると店の奥で紙袋に入れてくるという販売スタイルでした。 袋の上から触ると、まだ揚げたてのような熱さだったので、 近くの漁港の岸壁に行き、食べることにしました。


買うときには実物を見ないでいたので、大きさが判らないかったのですが、 袋を開けてびっくり、ずいぶんボリュームがあります。 魚はそれほどなかったのですが、もずくと野菜は掌サイズでした。 芋は小さかったのですが2個入っていました。 おやつのつもりだったのですが、これだけで十分にお腹がふくれました。 ちょっと塩味の効いた衣で、そのままで美味しく食べられる味になっていました。 コストパフォーマンスは最高でした。


「奥武島」 を訪れた時はちょうど干潮になっていたようです。 海岸ではごつごつした岩が露出し、タイドプールがあちらこちらに出来ていました。 ちなみに、この黒っぽい岩は古い珊瑚でできたものです。


「奥武島」 を後にしてからは那覇に戻るコースにつきました。 志堅原(しけんばる)の集落を抜け、雄樋(ゆうひ)川に沿って内陸側に進み、 玉泉洞の前を通過し、畑の中の細い裏道を大体の方角だけを決めて適当に進みました。


東風平(こちんだ)町の屋宜原(やぎばる)を通り、 県道249号線を経由して那覇方面に向かいました。 細い(1.5車線幅)県道なのですが、饒波(のは)川に沿っているので、 アップダウンが少なくて楽と地図上で判断して選んだ道です。 確かにアップダウンは少なくその点では楽な道だったのですが、 細い道なのに車の通行が多く、とても神経を使う道でした。 このコースは失敗でした。


その後は行きにも通った 「とよみ大橋」 を逆に渡りました。 この橋の南西側の岸にはマングローブ林があり、帰路の歩道からは良く見えます。 あまり広くないものですが、那覇という都市の間近とは思えない風景ですね。


行き帰りとも利用した国道329号線は、その一部で、上に 「ゆいレール」 が通っているので、 時々、チョロQのような姿を見ることができました。 ここまで来れば、ホテルまではすぐです。 この日の走行距離は約60Kmでした。

今回利用したホテルは那覇市西にある 「ホテル マリンウエスト那覇」 です。 比較的料金が安かったのですが、設備やサービスはなかなか良くて気に入りました。 ベッドのマットレスはしっかりしたもので寝心地が良かったです。 備え付けの冷蔵庫は空のものだったので、 飲物は大きなペットボトルで買って冷やしておくことができました。 テレビは一部のCS放送を無料で見れました。 インターネット接続のためのLANの口も用意されていました。 バスルームは最小サイズで、ちょっと使い難かったのが残念でした。 無料で提供された朝食は意外に充実した内容のものでした。 コインランドリーには洗濯機乾燥機が各3台あり待たずに使えました。 また、自転車を置くスペースがあって、 折り畳んで部屋に持ち込まなくて済んだのは助かりました。 本来はダイビング機材を干す場所のようでしたが、 隅の方を従業員の自転車や原付を置くために使っていて、そこを借りたのでした。 夜間は盗難防止のネットフェンスで閉鎖するので、安心して置くことができました。

ホテルに戻り、シャワーで汗を流した後、歩いて夕食に出かけました。 この日は沖縄料理の 「あんつく」 にしました。 ホテルからは徒歩15分ぐらいです。 美味しいだけでなく、料理の盛りが少なく単価が安いので、 一人でも何種類もの料理を注文できます。 私のお気に入りの店のひとつです。