前日に寝たのが早かったので、2日目は朝5時ごろに目が醒めてしまいました。
そのまま布団の中でごろごろしていようかとも思ったのですが、
この時間なら露天風呂も空いているだろうと気付き、朝風呂に出かけました。
夜中に降っていた雨は上がっていましたが、雲が低くかなり怪しい空模様でした。
写真が川岸の露天風呂です。
小屋の中に浴槽があります。
浴槽の前にスノコと衣類を置く棚があり、男性用には独立した脱衣所はありません。
女性用には別に小さな脱衣所があります。
朝5:30ごろに行ったのですが、既に5〜6人の先客がいました。
この人数ならゆったりと入れるのですが、この時間でこの人数にはびっくりしました。
民宿 「くすのき」 の朝食は盛り沢山でした。
朝も岩魚(甘露煮)が付きました。
自家製の漬物も美味しかったです。
朝食とは別に昨夜のきのこ御飯の残りでおにぎりの御弁当を作ってくれました。 1人1個なので良い補給食になりました。
2日目は宿を8:10ごろに出発しました。
前日と同様に2日目も最初に峠越え(9Kmで550mの登り)があります。
コースは木賊温泉から大規模林道を経由して檜枝岐(ひのえまた)村に抜けるものです。
ところが、大規模林道への分岐を曲がらずに通り過ぎてしまい、
別の方向に1Kmほど進んでしまうというミスコースがありました。
実は案内係の渡辺さんは会津田島のほうから館岩村に転勤したばかりで、
この付近の道には慣れていないのでした。
写真はそのミスコースから引き返す参加者です。
思わぬダウンヒルの後、大規模林道に入りました。
案内板によるとこの道は正式には 「緑資源幹線林道」 というようです。
林道といっても綺麗に舗装されていてセンターラインのある道でした。
しかし、勾配は少しきつくて前日の中山峠への登りと同じぐらいでした。
それも直線的に登ってゆくので、気分的に嫌な感じの坂でした。
1/3ほど登った地点で最初の休憩になりました。
出発前には15分ごとに休憩という話だったと思うのですが、
途中にはこのようなスペースが無かったので休まずにきてしまったようです。
出発から約45分経過し、標高はちょうど1000mを越えたところでした。
この休憩ポイントを過ぎると道はつづら折れになり気分的に走り易くなりました。 また、頂上近くは勾配が緩くなり気持ち良く走れるようになりました。
このコースの頂上は小繋トンネルで標高1350mほどです。
結局、途中の休憩は2回だけで、10:00ごろに到着しました。
ここまで登って来ると雲の中に入ったようです。
眺望は全く期待できない状態でしたが、
霧のせいで周囲の森が実際以上に良い雰囲気に見えたように思います。
それに涼しくて助かりました。
ちなみに、このトンネルには照明が一切ありません。 ここまで電気が来ていないそうです。
頂上の休憩はスペースの都合でトンネルを越えた先になりました。
ここでは差し入れの林檎、葡萄、トマト、
それに、民宿で作って頂いたきのこ御飯のおにぎり等を食べつつ休憩しました。
今年は未だ紅葉は始まっていなかったのですが、この付近はとても綺麗だそうです。 普段は車もほとんど通らない道ですが、紅葉の時だけは多くの人が訪れるそうです。
大規模林道のダウンヒルは路面状態も良く快適でした。
ただし、ほとんどの区間で路面が濡れていたのでスピードは控えめになりました。
それでも15分ほどで下の国道に着いてしまいました。
下った後はトイレ休憩のために檜枝岐温泉スキー場に寄ってから、国道352号線の北上しました。 この付近の国道352号線には長いスノーシェードが数箇所あり、自転車では走り難いのですが、 下り坂になっていたので、そのまま突破しました。
伊南(いな)村に入るとすぐ 「屏風岩」 という名勝があり、
少し自転車を停めて見学しました。
聳え立つ巨岩と伊南川の流れが素晴らしい景観を作っていました。
この付近も紅葉の名所のようです。
次の休憩は屏風岩のすぐそばの 「駒の茶屋」 でした。
ここは 「胡麻ソフト」 が有名ということで、ほとんど人が食べていました。
ソフトクリームを楽しむには少し気温が低かったのですが、
しっかり胡麻の味がして、なかなか美味でした。
昼食は大桃にある 「大桃舞台」 の前で御弁当を食べました。
大桃舞台はかつて盛んだった農民歌舞伎のためのもので、
現在は国の重要文化財にも指定されているそうです。
2日目に走った地域では所々で蕎麦の畑を見掛けました。
写真はまだ花が残っていた唯一の畑で、ほとんどは実が成り収穫直前という様子でした。
蕎麦は手間が掛からないということで、農家の高齢化に伴って栽培が増えているそうです。
2日目の走行のゴールは湯ノ花温泉で14:00に到着しました。
そこの旅館 「末廣」 のお風呂に入りました。
内湯と露天が男女それぞれにありました。
露天風呂は川沿いにあり、解放的で気持ち良いものでした。
内湯にも大きな窓があり外の緑を見ながら入浴できました。
お湯は無色透明無臭でしたが、源泉100%の掛け流しとのことです。
入浴後、トマトを御土産に頂きました。
ビニール袋に7〜8個入っていました。
持ち帰るのに苦労しましたが、甘味の強い美味しいトマトでした。
湯ノ花温泉から会津高原駅までは車で送って貰いました。
会津高原駅では会津地方の伝統料理 「ことじ」 が振る舞われました。
お祝いの時に出される煮物料理で里芋、人参、蒟蒻などがたっぷりと入っていました。
なお、「ことじ」 という名前は館岩村での呼び名で、
幟にある 「こづゆ」 は会津北部地方での一般的な呼び名だそうです。
それから、特産の 「えごま」 を使った 「じゅうねんかりんとう」 も配られました。
「えごま」 は紫蘇科の植物で健康食品として注目されているようです。
駅の土産物屋に 「山ぶどうソフトクリーム」 があったので、早速、食べてみました。
ちょっと酸味があり、なかなか美味しかったです。
16:10ごろにはホームに上がって帰りのサイクルトレインを待ちました。
帰りはBコースとDコースが会津高原駅から乗車しました。
帰りは何故か所要時間が長くて3時間55分も掛かりました。 しかし、車内はずっと宴会状態になっていて、長時間の乗車も苦にならずに過ぎました。 本当はもう少し速い方が現地の滞在時間を長くできて良いのだけれどね。
北千住に到着する少し前になって事務局の野田さんから締めの挨拶がありました。
写真の左端の人が野田さんで、サイクルトレインの仕掛人です。
このような楽しいイベントを企画していただき感謝しています。
野田さんの他にも多くのスタッフに御世話になりました。
ありがとうございました。
20:15に浅草駅に到着して第5回東京・南会津サイクルトレインは終了しました。
このまま流れ解散になり、参加者は浅草駅を後にしました。
私は練馬区大泉の自宅まで自走して、22:20ごろに帰着しました。