2003/06 岩手県葛巻の牧場に行こう - 2日目

2日目は 「くずまき高原牧場」 から奥中山を経由して 「田代平高原」 へ行きます。 「田代平高原」 の温泉 「七時雨鉱泉」 に入った後、 ダウンヒルを楽しみつつ、いわて沼宮内駅に戻る計画です。 走行距離は約60Kmと短い予定で、高原をのんびりと走る計画になっています。


宿泊した 「くずまき交流館プラトー」 の建物です。 高原牧場の中で最も高い丘の上に建っていて、牧場内を見渡すことができます。 ただ、朝は霧が出ていて近くのものしか見えませんでしたが...

ここの朝食は和定食なのですが、牛乳が1本ずつ付いていました。 さすが、牧場の中の宿です。


宿のすぐ隣にある 「ミルクハウスくずまき」 です。 ここで牛乳、ヨーグルト、アイスクリームを作っています。 小さな施設なのですが、観光用を兼ねているようで、 大きな窓から中の様子を見学することができるようになっていました。


2日目は 「くずまき高原牧場」 の中を走ることから始めました。 実は、まだ牛が放牧されている風景を見ていなかったのです。 それで、どこかにいないかと探した訳ですが、放牧されているのは見つかりませんでした。 乳牛の場合、牛舎の中で飼育するのが普通で、放牧はしていないらしいです。 ちなみに、1日目に断念した 「袖山高原」 まで行けば子牛を放牧をしているそうです。 残念!


くずまき高原牧場(標高700m)から奥中山(標高400m)へは快適なダウンヒルでした。 そこそこに良い風景で、車の通行はとても少なく、走り易い道でした。 ただ、おのさん曰く 「直線的な下りが多くてちょっと面白くない」 のだそうです。


快適なダウンヒルのはずでしたが、一箇所、道を間違えてしまいました。 トンネルを避けようとして旧道らしき道へそれたのですが、 全く違う方向に進んでしまいました。 そのため、元の道に復帰するためにちょっとした丘を越えることになってしまいました。 奥中山まではずっと下りのはずだったのに、申し訳なかったです。

奥中山には11:10に到着。 まだ早いのですが、ここで昼食にしました。 先へ進むと、「田代平高原」 まで食事をするところも補給をするところも無いと思われたので。


食事は、国道4号線を1Kmほど北上したところにある 「てっぺん市場」 で食べました。 「カルビ温麺(おんめん)」 は塩味に唐辛子が効いてて美味しかった。 地元特産のレタスがたっぷり入っています。 麺は盛岡冷麺と同じものらしく、ぷりぷりした、ちょっと変わった食感でした。 ソフトクリームもあっさり系の味でなかなか。 ボリュームたっぷりでした。 これで 650円 + 250円というのは安いです。

「てっぺん市場」 にはなんと1時間以上も長居をしてしまい、 12:45になってやっと出発しました。 この後は 「田代平高原」 に向けて峠越えになります。 「田代平高原」 は標高600〜650m、その手前の峠は722mです。


昼に休みすぎたので少し先を急がなければならなかったはずなのですが、 30分も走らないうちにアイス休憩です。 峠へ向かって登り始めた時から急に日が差し始めて暑くなったところに、 アイスクリームの看板が出ていたのでした。 その案内に従って横道に入って着いたところが 「神田牧場」 でした。 ここに直売所があって、とても多くのフレーバーのアイスが売られていました。 レタス味、トマト味、カボチャ味、コーン味... 勿論、バニラやチョコレートといった普通のものもあり、 10種類はかるく越えていたと思います。 各自、これはと思うものを選んで食べたのですが、 私が選んだコーン味は少しだけコーンの甘味がある割と普通の味でした。 実は、「てっぺん市場」 も 「神田牧場」 の経営なのですが、 「てっぺん市場」 では6種類だけしか売られていませんでした。 ちなみに、ここのアイスは脂肪分を控えてあるのでアイスミルクに分類されています。 かなり軽い感じの味です。


「西岳スキー場」 方面への道との分岐を過ぎると、それまで谷間を進んで来た道は尾根の上に出ます。 見晴らしが良くなり、とても高原らしい風景が広がっていました。 舗装も奇麗で、車もほとんど通らず、とても気持ち良い道でした。

この後、何度かアップダウンを経て、標高722mの峠を越えると 「田代平高原」 です。


峠からの道は一旦標高550mの地点まで下ってから標高600〜650mの 「田代平高原」 に登り直します。 「田代平高原」 は緩い斜面の草原(放牧場)で、とても広々としています。 その中を行く道は素晴らしかったです。 それに、放牧されている牛も見ることができました。 かなり離れたところにいたので、牛らしき影と言ったほうがよいものでしたが...


「田代平高原」 の南西にある 「七時雨(ななしぐれ)山」 と 「七時雨山荘」 です。 日本とは思えないような風景ですね。 この 「七時雨山荘」 には温泉 「七時雨鉱泉」 があり、立ち寄り入浴ができます。 最後にここに寄ることにして、まずは、高原の中を少し走ることにしました。

ところがここでトラブル発生です。 少し走るだけの予定だったのに、 おのさんの Greenspeed GTX は高原を突き抜け、その先のダウンヒルに突入してしまったのでした。 空気抵抗の少ない Greenspeed GTX のダウンヒルはとても速く、誰も追い付くことはできません。 おまけに、ここでは携帯は圏外で使えません。 下った先は帰路とは反対側で、戻って来てもらわなくてはならないので、 ここは守口さんに迎に行ってもらいました。 事前の説明をしっかりとしなかったために、 とても面倒なことになってしまい、申し訳なかったです。


残ったメンバーはただ待っていても時間の無駄になってしまうので、 先に 「七時雨山荘」 に向かい、温泉に入ることにしました。 入浴料は450円。 少し白濁していて、わずかに硫黄臭のするお湯でした。

湯舟につかり、「今ごろおのさんはどうしているのかなあ」 などと話をしていたら、 なぜか? おのさんが到着しました。 まだ10分も経っていないはずです。 そんなに早く戻れるはずがないのですが、どんなマジックを使ったのでしょう? 実は、途中でパンクして止まっていたそうです。 でも、パンクを修理してから戻って来て10分しか遅れないなんて、 やっぱりおのさんはすごいと感心したのでした。


お風呂から出ると16:00を少し過ぎていました。 今回のツアーも、あとは、いわて沼宮内駅に戻るだけになりました。 新幹線は19:20発で、少し時間が余りそうだったので、 駅のすぐ近くにある 「道の駅 石神の丘」 で時間調整してから駅に向かうことにしました。 「田代平高原」 からの長い(約12Km)ダウンヒルを楽しんだ後、 林や田畑の間を進むほぼ平坦な県道22号線を快調に走り、 最後にちょっと厳しい登りを越えると、「道の駅 石神の丘」 に到着です。 時刻は17:30でした。

道の駅では1時間弱の余裕があったので、ここで夕食を食べることになりました。 特別なメニューとしては、「ブルーベリービーフカレー」 や 「はるみどりラーメン」 がありました。 「ブルーベリービーフカレー」 は見た目は普通のビーフカレーでした。 食べていないので味は判りませんが... ちなみに、ブルーベリーがこの地域の特産だそうです。 「はるみどりラーメン」 は特産の春キャベツ 「はるみどり」 を麺に練り込んであるラーメンです。 説明されればなんとなく判るかなという感じです。 でも、腰がなくてラーメンの麺としてはいまいちだと思いました。 キャベツは具として入っていれば十分です。 「はるみどり」 関連では 「はるみどりソフト」 というソフトクリームがあるのですが、 この売店は17:00に閉店した後でした。 本当はこれを試したかったのですが、残念です。


18:20に道の駅を出ていわて沼宮内駅に向かいました。 5分ほどで着いて、輪行準備をした後、 お土産を買おうと 「プラザあい」 の2階にある広域観光物産コーナーに行ってみると、 既に閉店した後でした。 駅のKioskも閉まっていて、お土産は入手不可能です。 お土産に乳製品をと思っていたのですが、自転車に積んで走る訳にはいかないので、 帰りに駅で買うつもりでいたのに... がっかりです。 張り紙によると営業は18:00までだったみたいです。 東京行きの最終の新幹線が19:20発なのだから、 その乗客向けに、せめて19:00まで営業して欲しかったです。 でも、駅では我々の他には観光客らしき姿は見掛けなかったので、 店を開けていても多くの客は期待できないようですね。 日本で最も乗降客数の少ない新幹線駅の現実は厳しいなあ。


19:00ごろには、おのさんの Greenspeed GTX も輪行準備が完了しました。 「プラザあい」 の1階のコンビニで飲物などを調達してからホームに向かい、 19:20発の東京行き最終の 「はやて28号」 に乗り込んだのでした。 特急券行方不明事件(詳細は省略)などで最後までバタバタしてしまいましたが、 なんとか、無事、ツアーを終らせることができました。 反省点は色々あるのですが、気持ち良く走れる道が多かったので、 定期的なイベントにしたいなあと思っています。