2002/11 紅葉の奥秩父 - 前編

2002/11/03 に走った紅葉の奥秩父のレポートの前編です。


今回のツーリングの出発点、秩父鉄道の三峰口駅です。 木造瓦葺きの駅舎が良い味を出しています。 巨大看板が無ければ、さらに良かったんですけれどね。

ここまでは西武線からの直通電車で来ました。 1日2本しかなく、到着する時間がやや遅い(10:10と10:53)のですが、 西武秩父駅〜御花畑駅の乗り換え(少し離れている)が不要なので、 輪行のように大きな荷物がある時は楽で良いです。


三峰口駅から国道140号線に出る途中にある白川橋から見た荒川(下流側)です。 この付近の紅葉は、まだ、始まったばかりでした。


国道140号線に出てから9Kmほど走った所にある落合の付近の荒川です。 まだ少ししか走っていませんが、ここは奇麗に紅葉していました。 落合には道の駅大滝温泉があるのですが、すごく混んでいました。

この付近の国道140号線は、 甲府方面、中津峡方面、栃本・三峰神社方面に向かう車が全て通るので、とても混雑していました。 乗用車だけでなくバスも多く、自転車で走るには楽しくない道でした。 さっさと通過してしまおうと思いながら走っていました。


宮平の分岐です。 ここを右折して甲府・中津峡方面に向かいます。 左折は栃本・三峰神社方面です。 ここを過ぎると交通量はずいぶん減少したように思います。


宮平の分岐から3Kmほど走るとループ橋です。 この橋の少し先にダムが出来るため、ダムの上に出るだけの高度を一気に稼ぎます。 ループ橋の坂はそれほど急ではありませんが、単調な上りが続くので、ちょっとしんどいです。 歩道(あまり広くない)があったので、そこを走りました。


ループ橋を渡り終ったところから見た工事中のダムです。 まだ半分ぐらいの高さまでしか出来ていないようです。 しかし、ダムといい、ループ橋といい、どうしても作る必要があったんでしょうかねえ? ただ無駄なだけのような気がしますが。


国道140号線と県道210号線の分岐です。 ここを右折して県道210号線に入り、中津峡方面に向かいます。 国道140号線を直進すると雁坂トンネル(写真のトンネルではありません)を越えて甲府方面です。 しかし、残念ながら、雁坂トンネルは自転車では通過できません。


国道140号線の橋です。 かなりの高さがあります。 この橋の左端が先ほどの分岐で、県道210号線は、そこから谷に向かって下ってきます。 仮設の道路のようで、ここは登りたくないなと思う激坂です。

県道210号線は、この先しばらく、中津川沿いの険しい谷間を通る細い道になります。 車のすれ違いができない箇所も多くあります。 その割に車の通行量が多いので、通行には注意が必要です。 紅葉の時期ということで交通整理に警官が出ていたのですが、 会う度に「車が多いから注意してね」と注意されるような状況です。


この付近では、あちらこちらで、ダムに関連した工事が行われています。 写真は県道210号線の付け替え工事です。 現在の道はダムが出来ると湖の底に沈むことになるので、 高い位置に新しい道を作っているわけです。 県道だけでなく集落内の道や林道の工事もあり、 そこらじゅうが工事中という感じで、せっかくの紅葉も台無しです。


谷間の細い道を5Kmほど走ると、センターラインのある広い道になります。 ここまで来ると湖に沈まないので、道路の整備が進んでいるのでしょう。 工事箇所も無くなり、奇麗な紅葉を満喫できるようになります。

この県道の途中には数カ所のトンネルがあるのですが、 その中に旧道が遊歩道として残されている所がありました。 整備状況はあまり良くなく、舗装の上に土砂が積もっていたり、 崖が崩れていて押して乗り越えないといけない箇所もありましたが、 自転車でも通ることができました。


しばらく紅葉を楽しみながら走ると、出会の分岐に到着します。 コンクリート製の門のようなものが見えますが、トンネルの入口で、 県道210号線はここを右折してトンネル越えて行きます。 このトンネル、すごく厳めしい外観ですが、長さは10mほどしかありません。 ここを直進すると有名な中津川林道で、三国峠を越えて野辺山方面に行くことができます。


県道210号線は神流(かんな)川に沿って進みます。 回りの山は険しくなり、道幅は狭く、登りもきつくなります。 しかし、紅葉は見事です。


出会の分岐から3Kmほど走ると雁掛トンネルの入口に着きます。 この先は林道金山志賀坂線になり、緑色のシェルターのところに入口があります。 県道はトンネルに入らずに直進するようですが、まだ工事中、通行止でした。 群馬県側に抜けるトンネル(天丸トンネル)は開通しているそうなので、 それほど遠くない将来、開通するのでしょう。


雁掛トンネルの入口です。 狭くて暗いのが判ります。 内部の照明はところどころにある蛍光灯だけのようです。 路面の状況を確認できる明るさはなく、しっかりしたライトが必須です。 路面は舗装はしてありますが、その上に砂が薄く積もっている感じです。 走り易くはないけれど、十分走れるというレベルです。 緩い登り坂なので、ゆっくり慎重に走りました。


トンネルの内部ですが、コンクリートの吹き付けも無く、岩が剥き出しのままになっています。 長さは400mほどですが、車のすれ違いのために幅が広くなっている部分が数箇所ありました。 車が来た場合には、そこに止まってやり過ごすのが良いようです。 止まったついでに内部を観察するもの面白いです。