2005/02 熊本 阿蘇 - 3日目

3日目は午後には晴れる予報だったので阿蘇山火口までの登頂を決行しました。 阿蘇に来たからには火口まで登っておきたかったですからね。


この日の朝食は目玉焼きとベーコンで、 金柑も付きました。

宿から少し高森の街のほうに戻った所に 「月廻り公園」 があります。 ここからの阿蘇山の眺望は素晴らしかったです。 熊本日日新聞の 「新くまもと百景」 の投票第1位になっただけのことはあります。 午前中は曇りで時々雪が降る予報でしたが、なかなか良い天気です。 前日もこんな感じだったのが裏切られたのですが、どうなるでしょう?


前日の帰りは国道325号線の新道を使いましたが、 この日は旧道を使うことにしました。 旧道は多くがセンターラインの無い所謂1.5車線の道で、国道とは思えない道でした。 しかし、車の通行が少なく、風景が良いので、自転車でのんびり走るには良い道でした。 また、阿蘇山の斜面を通っている新道と違ってアップダウンが少なく、楽に走ることができました。


宿から17Kmほど走った栃木という所から阿蘇山への登頂を開始しました。 ちょっと雲が増えてきましたが、雪が降るほどではありませんでした。 別荘地の中を抜け、ゴルフ場のところで元有料道路の登山道に入りました。 勾配はあまり急ではなく、6〜7%ほどでした。


米塚が見えてきたころ、北風が強くなり雪が降り出してしまいました。 気温も急に下がったみたいで、登っていても寒く感じるようになったので、 脱いでいた防寒着を着込みました。 ちょうど12時になったところだったので、昼食としておにぎりを食べました。 おにぎりは宿の方が作って持たせてくれたものです。 登る途中には食堂が無さそうだったので、これは有難かったです。


12時半ごろに米塚の横を通過しました。 ここの標高は880mほどなので、もう半分以上登ったことになります。 米塚は小さくて、登ってみたくなる山なのですが、 「踏み荒らしが原因でできた傷跡の修復作業」 のため立入禁止になっていました。


標高890mほどの地点で阿蘇駅方面からの登山道に合流しました。 その付近から周囲が草原から杉林に変わるのですが、 登るにつれて杉の木の北側が霜が下りたように白くなってゆきました。 寒いけれど、なかなか綺麗でした。


標高1000mを越えると道の周囲には落葉樹が増えたのですが、 その枝には幅2cmほどもある樹氷が付いていて、とても綺麗でした。 このような素晴らしい風景は予想していませんでした。 ここでは車から下りて写真を撮っている人も多くいました。


草千里のレストハウスの裏まで来ると阿蘇山火口が見えました。 ここがひとまずのピーク(標高1150m)で、この先はしばらく下りになります。


阿蘇火口とは反対側では、米塚や大観峰を樹氷と一緒に見ることができました。


草千里から2Kmほど進むと阿蘇山ロープウェイの阿蘇山上駅に到着します。 観光バスはここまでしか進めないので、ロープウェイを使って火口まで行くことになります。 乗用車はこの先の有料道路で火口のすぐ近くまで行くことができます。 自転車の場合は有料道路と並行する遊歩道を通って火口のすぐ近くまで行けます。 通行料金はかかりません。


遊歩道は荒涼とした風景の中を進みます。 勾配は始めのうちは緩いのですが、徐々に急になりました。 また、一部に階段状になった箇所があり、乗車したままで登り切ることはできませんでした。 距離は1.3Kmほど、標高差は110mほどでした。


自転車はロープウェイの火口西駅の前まで行くことができます。 その先、火口見学の遊歩道には乗り入れることができません。 駅前に自転車を置いて向かいました。 そこの標高は1260mほどです。


阿蘇山の火口です。 湯気で真っ白になっていて中は全く見えませんでした。


ロープウェイ駅横の高台からは阿蘇山上駅や草千里方面を一望できました。 この場所は北西からの風がもろに吹き付けていて、すごい寒さでした。 ちなみに、この日の昼間の阿蘇山の気温は気象庁の記録では氷点下7度でした。

火口見学の後は阿蘇山上駅の前にある土産物屋兼食堂で休憩しました。 熱いちゃんぽんを食べて体を温めたのでした。 午後3時を回っていましたが、あとは山を下りて宿に戻るだけです。


下山は南西側、白水方面に抜ける道を使いました。 南側の斜面には樹氷や雪は無く、北側とは全く違う風景が広がっていました。 また、車の通行が非常に少なくて、ほとんど貸切り状態でした。 このコースの途中にはトンネルがあるので、車が多いと嫌だなあと思っていたのですが、 問題なく通過できました。


写真を見ると温かそうですが、気温が低いのには変わりが無く、 ダウンヒル中にボトルの飲物が凍ってしまいました。 写真では判り難いのですが、大きな塊の氷が出来ていました。


宿に戻る途中にある 「月廻り温泉」 に寄りました。 民営の立ち寄り温泉施設で、月廻り公園の横にあります。 比較的小さな施設ですが、ここでは阿蘇山を見ながら入浴することができます。 露天風呂だけでなく内湯からもしっかり見ることができます。 通常の料金は500円ですが、宿で割引券を貰っていたので300円で入れました。


この日は宿で夕食を食べました。 御馳走さまでした。